===================================== XML Consortium News X M L コ ン ソ ー シ ア ム ニ ュ ー ス (一般公開版) 2006年1月号 =====================================  明けましておめでとうございます。例年になく寒い日が続きますが、皆様すがす がしい新年を迎えられたことと存じます。新春の陽光を感じながら、掃除したての きれいな机に向かっていると、自然と身の引き締まる思いがします。  新しい年が、皆様にとって、より一層の飛躍の年になりますよう、心よりお祈り いたします。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  本メールマガジンは、XMLコンソーシアムの活動を幅広く知っていただくために、 XMLコンソーシアム会員向けニュースからトピックを抜粋し、会員以外の方々にも ご紹介するものです。 ===================================== 【目次】 ===================================== ◆今月のPick Up 特集:XMLコンソーシアム DAY ◆今後の予定 ◆XMLコンソーシアム会員向けニュースの全目次 ===================================== 【今月のPick Up1】 特集:XMLコンソーシアム DAY =====================================  XMLコンソーシアム DAYでは前日のユーザーシンポジウムと同じ「XMLの新しい潮 流とどうつきあうか?」をテーマとして、それぞれの部会が研究成果を発表しまし た。イベントが1日半という短期間のため、どの部会発表も半年間の活動成果を短 時間に凝縮した濃い内容となっていました。部会ごとに特色が違いますが、どの発 表者も顔が生き生きとしていたのが印象的でした。 XMLコンソーシアム DAY開催案内 http://www.xmlconsortium.org/seminar/051215-16-D07/051215-16-info-v1.html ◆TravelXML標準化部会  これまでの標準化経緯などを振り返りながら、最新版1.4の開発状況や今後の展 望などを語りました。TravelXML 1.3からXML Schemaを一部で追加しましたが、1.4 ではツールを活用して全範囲のXML Schemaを網羅するように大々的に改定と追加を 行いました。これまでは決済場面で使うことを想定していましたが、リテーラーの 窓口業務でTravelXMLが活用されるシナリオを考えています。 ◆ドキュメント・メタデータ活用部会  人材データを扱うHR-XML解説と、リッチクライアントおよびXMLクライアントの 最新動向の2テーマで研究成果の発表がありました。HR-XMLは特徴や国際コンソー シアムの概要、またこれを用いた実証実験の可能性について現段階の見解が示され ました。リッチクライアントやXMLクライアントについてはAjax、InfoPath、xfyな ど最新技術でどこまで可能かデモを交えながら紹介がありました。 ◆Webサービス実証部会  これまでの部会活動を実ビジネス適用、技術的観点、コミュニティの3面から評 価し、2005年度活動の前には大規模実証実験の意義を改めて見直したそうです。部 会内で新しい方向性を議論した結果、基盤技術と応用技術の両面から技術検証を実 施することを念頭に置き、(1)WS-Securityを利用する際の課題を研究し解決するツ ールを開発、(2)Webサービスクライアントを利用した楽しいアプリケーション(写 真地図のコミュニティ:MAPedia)、(3)HR-XMLを利用した実証実験、現在はこの3 項目で活動が検討・進行しています。 ◆セキュリティ部会  2005年3月末にWS-Securityの日本語訳を公開したことに続き、2005年上期には関 連規格を翻訳しました。現段階ではそれら翻訳文書を公開する準備をしています。 標準規格および関連技術の調査報告として部会メンバーがXML Security関連規格の 概観、SOX法対策とアクセス制御、XACML v2.0、Webサービスポリシー、WS-Trustを 解説しました。最後にJavaOneで大盛況だったWebサービス・セキュリティのベスト ・プラクティスについても発表がありました。 ◆ユビキタス・組み込み系部会  ユビキタス社会をテーマに情報構造モデルとライフスタイルの将来像、これら2 点についてこれまで部会内で検討した経緯を簡単に紹介し、パネルディスカッショ ンを行いました。情報構造モデルはそれぞれの立場ごとに多様な見解が示され、互 いに良い影響を及ぼし合っているようです。ライフスタイルは数年前の将来像を振 り返り、現時点でどこまで達成できたか評価するなどしました。 ◆関西部会  地域性がある点で独特な部会です。ほかの部会は研究テーマが看板に掲げられて いますが、関西部会では地域の活動メンバーが活発な活動を行うことが部会の存在 価値となっています。これまでは情報共有としてXML活用事例を調査したり、Webサ ービスの実装を試すことなどを実施してきました。今年度は昨年度作成したWebサ ービスのアプリケーションを元にさらに開発を進めるべく、要件をまとめ、現在は 実装が着々と進んでいます。 ◆ビジネス・イノベーション研究部会  部会活動ではビジネスモデルの研究として架空の会社と新規事業戦略を設定し、 それをもとにビジネスプロセスを検討しました。ただし検討作業は部会内を2チー ムに分けて別々に行い、今回のDAYで結果を披露し合いました。発表では検討した 内容や経緯、またどういう理由で結論を導いたかを重点的に説明しあい、互いの違 いを考察していきました。 ◆SOA部会  ビジネス・イノベーション研究部会と同時開催しているSOA部会では、SOA実装の 記述方式としてのグレゴールグラムを研究した成果を発表しました。グレゴールグ ラムとは実装を視覚的に表現するためのアイコン集です。グレゴールグラムがSOA を実装する時の記述方式として実用的かどうか、また非機能要件(信頼性や保守性 など機能として定義されていないが必要とされる要件)についても研究した結果が 発表されました。  ほかにもアライアンスパートナーゲスト講演として「企業財務会計が変わる、 XBRLの概要と最新動向」をXBRL Japan ISC日本代表の三分一信之氏(日立システム アンドサービス)、「UMTP BPMN研究会の紹介〜モデリングパターン化への取り組 み〜」をUMTP BPMN研究会の紹介の明庭聡氏(日揮情報ソフトウエア)から発表が ありました。 @話題の用語:Web 2.0 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  近年台頭しているインターネットの技術トレンドをまとめた概念。米技術系出版 社オライリーメディアのティム・オライリーが提唱した。例えば個人Webサイトは Web 1.0で、ブログはWeb 2.0となる。主流の変化に注目が集まっている。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ===================================== 【今後の予定】 ===================================== [公式イベント] ◆1月12日(木):部会リーダー会、運営委員会(日立製作所) ◆1月17日(火):関西部会(神戸・コベルコシステム) ◆1月20日(金):Webサービス実証部会+セキュリティ部会(東京エレクトロン) ◆1月25日(水):ユビキタス・組み込み系部会(インターネットイニシアティブ) ◆1月26日または23日:ドキュメント・メタデータ活用部会(ベンチャーSumida・ 仮) ◆1月下旬:TravelXML標準化部会 ※詳細はコンソーシアムや部会からの案内をご確認ください [関連イベント] ◆2006年2月1日(水)〜3日(金):PAGE 2006 http://www.jagat.or.jp/page/ ◆2006年2月9日(木)〜10日(金) Developers Summit 2006 (オフィシャルコミュニティ) http://www.seshop.com/event/dev/ ===================================== 【XMLコンソーシアム会員向けニュースの全目次】 ===================================== ◆特集1:ユーザーシンポジウム ◆特集2:XMLコンソーシアム DAY ◆活動実績(2005年12月) ◆今後の予定 ◆運営委員会から ===================================== 【このメールマガジンについて】 =====================================  本メールマガジンは、XMLコンソーシアムの活動を幅広く知っていただくために、 XMLコンソーシアム会員向けニュースからトピックを抜粋し、会員以外の方々にも ご紹介するものです。より詳しくお知りになりたい方は、下記ホームページをご参 照いただき、ぜひXMLコンソーシアムにご入会ください。皆様のご参加を心よりお 待ち申し上げております。 XMLコンソーシアム:http://www.xmlconsortium.org/ 入会のお申し込みはこちらから:  http://www.xmlconsortium.org/servlet/xmlc/template/ComUserReg.vm 事務局:〒130-0022 東京都墨田区江東橋 2-19-7 富士ソフトABCビル mailto:xmlcons@fsi.co.jp Copyright(C) 2005 The XML Consortium 掲載記事の無断転載、転用、編集はご遠慮ください。 =====================================