===================================== XML Consortium News X M L コ ン ソ ー シ ア ム ニ ュ ー ス (一般公開版) 2006年6月号 =====================================  もうすぐ梅雨ですね。先日近所で傘を修理してくれる店を偶然発見しました。壊 れた傘を2本も抱えていたのですが、なかなか見つからなかったのです。これでよ うやく修理できました。傘を捨てずにすんでよかったです。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  本メールマガジンは、XMLコンソーシアムの活動を幅広く知っていただくために、 XMLコンソーシアム会員向けニュースからトピックを抜粋し、会員以外の方々にも ご紹介するものです。 ===================================== 【目次】 ===================================== ◆今月のPick Up 特集:XMLコンソーシアムWeek、Web 2.0時代のエンタープライ             ズシステム(抜粋) ◆今後の予定 ◆XMLコンソーシアム会員向けニュースの全目次 ===================================== 【今月のPick Up】 特集:XMLコンソーシアムWeek、Web 2.0時代のエンタープラ              イズシステム(抜粋) =====================================  XMLコンソーシアムWeekはコンソーシアム活動の核となる部会活動の成果を発表 する場です。今年は特に「Web 2.0」という時代のキーワードに絡め、エンタープ ライズシステムのありかたやXML技術を考察した発表が相次ぎました。Web 2.0が着 目される背景、Web 2.0を通じて見える将来像、Web 2.0的なシステムを安全に実装 する上で必要な基盤技術など、多角的なアプローチでWeb 2.0時代の実態が浮き彫 りになりました。 ◆第5回XMLコンソーシアムWeek開催のご案内 http://www.xmlconsortium.org/seminar/06/060522-26/060522-26-info.html −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆XML Day:XMLがもたらした「つくる」から「つなぐ」への進化 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  初日は基調講演に続き、TravelXML標準化部会、関西部会、セキュリティ部会の 発表が行われました。 講演タイトル:------------------------------------------------------------ −基調講演「Web2.0と新しいネットワーク・メディア」 −旅行業業界の商取引向けXML標準 - TravelXML 1.4 -の改定状況 −関西部会活動報告:「こんな風に活動してますねん。」 −XMLを応用したシステム構築事例の収集と分析:「どこで使ってますねん」 −Web2.0的地図/スケジュール共有サービスの実装:「どこで何してますのん?」 −Webサービスを支えるセキュリティ技術 --------------------------------------------------------------------------  基調講演ではXMLコンソーシアムの顧問でもある、稚内北星学園大学学長 丸山不 二夫氏が通信やコンピュータの発展を語りました。今から150年ほど前、ペリーが 日本に持参したものの中に電信機もあったそうです。日本のグローバルなネットワ ークの幕開けだったのかもしれません。今年は日米をつなぐ太平洋横断海底ケーブ ルが開通してちょうど100年目だそうです。のちに電話やコンピュータが登場し、 インターネットが普及してきました。近年ではブログなど情報提供側の爆発が新し い動きを発生させています。それを背景に生まれた新しいシンボルがWeb 2.0であ り、いま世間は「大きな変化を予感している」と丸山氏は分析しています。  関西部会からは朗らかな雰囲気で活動発表が行われました。関西部会はほかの部 会と違い内容ではなく地理的なくくりで設けられた部会ですが、加えて「キャラで くくった部会」でもあるそうです。部会はXMLの活用事例の研究やWebサービスの実 装実験など実直な活動をしつつも、常に関西独特の気さくな雰囲気に包まれている とか。なお6月20日にはXMLコンソーシアム関西DAYを開催します。  TravelXML標準化部会はTravelXML 1.4に至るまでの経緯と最新版の改定状況、さ らに今後の構想を語りました。またセキュリティ部会は部会で研究しているXMLや Webサービスに関係する各種セキュリティ技術について、概要からそれぞれの関連 性などを簡潔に解説しました。この知識はsPlatプロジェクト活動の土台ともなっ ています。さらにWebサービスを支えるセキュリティ技術の最新動向として、OASIS WSS技術委員会や新しく結成されたOASIS WS-SX技術委員会(Webサービスのセキュ アな交換)の現状が詳細に報告されました。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆Web 2.0 Day(1):エンタープライズシステム革新の入口はSOA2.0かKM2.0か? −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  2日目はドキュメント・メタデータ活用部会がWeb 2.0技術をエンタープライズシ ステムに応用する際の着目点や具体的な技術について紹介しました。 講演タイトル:------------------------------------------------------------ − "Web2.0 for Enterprise" について −魅力的なWeb2.0的アプリケーションをどうやって考えるか −企業でのポータルと、リッチ・クライアント、マッシュアップの活用 −REST API + XSLT:エンタープライズ・マッシュアップの実際 --------------------------------------------------------------------------  振り返ってみるとXMLコンソーシアムのイベントで「Web 2.0」というキーワード が言及されるようになったのは2005年12月に開催されたXMLコンソーシアム DAYか らです。以来、各部会がWeb 2.0に注目するようになりましたが、特に力を注いで Web 2.0の流行を追求したのはドキュメント・メタデータ活用部会でしょう。  Web 2.0勉強会や今回のWeekではWeb 2.0的なサイトやアプリケーションの特徴や、 それを実現するための具体的な技術を解説してきました。魅力的で有効な企業ポー タルのありかた、高機能なリッチ・クライアント、Webサービスで機能を組み合わ せるマッシュアップの具体的な手法など、どれも聴衆は熱心に耳を傾けていました。 近く第三回目のWeb 2.0勉強会を開催する予定です。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆Web 2.0 Day(2):Web2.0的アプリケーションの創造に向けて −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  3日目はWebサービス実証部会がMAPediaの開発状況を報告し、またWebサービス実 証部会とセキュリティ部会がiPlatプロジェクトの進ちょく状況を報告しました。 講演タイトル:------------------------------------------------------------ −MAPediaの開発状況 −暗号化XMLデータ利用技術についての課題と対策 -------------------------------------------------------------------------- −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆ユビキタス Day:ユビキタス The Next Generation〜人に優しい社会を目指して −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  4日目はユビキタス・組み込み系部会がゲスト講演やパネルディスカッションを 通じWeb 2.0という流行を生んだ現状を考え、また将来を展望しました。 講演タイトル:------------------------------------------------------------ −ユビキタス・組み込み系部会活動紹介 −ゲスト講演「スローなユビキタスライフ」 −パネルディスカッション「Web2.0時代のユビキタス」 -------------------------------------------------------------------------- −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆SOA Day:ビジネスプロセス・モデルからSOAサービス・モデルへ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  最終日はSOA部会が種々の表記法を紹介し、BI研究部会が架空の会社を想定した ビジネスプロセスのモデリングを行った結果を発表しました。 講演タイトル:------------------------------------------------------------ −絵で描くSOA −ゲスト講演「サービス指向ソフトウェアとプラットフォーム - 動向と展望 -」 −SOAに繋ぐビジネスプロセスのモデリング −ビジネスプロセスを基点にしたサービス導出の試み -------------------------------------------------------------------------- ===================================== 【今後の予定】 ===================================== [公式イベント] ◆6月 1日(木):XMLコンソーシアム総会 ◆6月15日(木):部会リーダーミーティング ◆6月16日(金):ユビキタス・組み込み系部会(IIJ) ◆6月20日(火):XMLコンソーシアム 関西DAY(日本ユニシス関西支社) ◆6月下旬〜7月頭:部会紹介セミナー ※詳細はコンソーシアムや部会からの案内をご確認ください [関連イベント] ◆2006年6月5日(月)〜9日(金)  Interop Tokyo 2006 (後援) http://www.interop.jp/ ◆2006年6月7日(水)  PSLX技術フォーラム2006(協賛) http://www.pslx.org/jp/activities/event-forum-06.html ◆2006年9月14日(木)〜15日(金)  Modeling Forum 2006(後援) ===================================== 【XMLコンソーシアム会員向けニュースの全目次】 ===================================== ◆特集:XMLコンソーシアムWeek、Web 2.0時代のエンタープライズシステム ◆活動実績(2006年5月) ◆今後の予定 ◆運営委員会から ===================================== 【このメールマガジンについて】 =====================================  本メールマガジンは、XMLコンソーシアムの活動を幅広く知っていただくために、 XMLコンソーシアム会員向けニュースからトピックを抜粋し、会員以外の方々にも ご紹介するものです。より詳しくお知りになりたい方は、下記ホームページをご参 照いただき、ぜひXMLコンソーシアムにご入会ください。皆様のご参加を心よりお 待ち申し上げております。 XMLコンソーシアム:http://www.xmlconsortium.org/ 入会のお申し込みはこちらから:  http://www.xmlconsortium.org/servlet/xmlc/template/ComUserReg.vm 事務局:〒130-0022 東京都墨田区江東橋 2-19-7 富士ソフトABCビル mailto:xmlcons@fsi.co.jp Copyright(C) 2005 The XML Consortium 掲載記事の無断転載、転用、編集はご遠慮ください。 =====================================