===================================== XML Consortium News X M L コ ン ソ ー シ ア ム ニ ュ ー ス 2005年9月号(2005年8月31日発行) =====================================  最近地震が多いせいか防災グッズがよく売られています。拙宅でも手動レバーで 携帯電話の充電とライトが点灯するもの、避難経路や倒壊危険地域が示してある地 図などを購入して避難袋を作りました。使わなくてすむことを祈るばかりです。 メールマガジンの配信先については末尾の案内をご覧ください。 ===================================== 【目次】 ===================================== ◆部会探訪:BI/SOA部会 ◆部会探訪:セキュリティ部会 ◆活動実績(2005年8月) ◆今後の予定 ◆運営委員会から ===================================== 【部会探訪:BI/SOA部会(8月18日)】 =====================================  BI(ビジネス・イノベーション)研究部会とSOA部会は組織としては別ですが、 活動は同時に行っています。BI研究部会はITの実装に限定せずビジネスプロセスの 実態を把握しようとしており、一方SOA部会はSOA技術の動向や詳細について理解を 深めようとしています。両部会はビジネスとシステムの両端から同時にアプローチ することで、より実践的な接点を見いだしてその見識を深めようとしています。  BI研究部会では架空の商店を想定しモデリングを行っています。架空の商店名か ら部会内では「芦田商店プロジェクト」とも呼ばれています。当初はビジネスモデ ルの記述方法やビジネスプロセスの分析手法といった予備知識の習得や、また架空 の商店を想像するにあたり一般的な業務のノウハウを理解することから始めました。  今では手法と業務の流れはほぼ把握し、やるべきタスクとゴールが明確に見えて きたようです。もやもやしていたものがくっきりと見えるようになり、何をどうす べきかもおおよそつかめて「完成まであともう少し」とメンバーは手応えを感じて います。近く大きな進展が期待できそうです。  一方SOA部会では、SOA設計手法であるSOMAの解説と研究が行われました。この SOMA(Service Oriented Modeling and Architecture)とは今年1月に IBMが発表 したものです。主要なステップはサービスの識別、仕様の定義、そして実装です。 メソドロジーの参考として理解を深めていました。  さらにSOA部会から現在BI研究部会にてその姿が明確になってきた「芦田商店」 を題材にSOAのパターンを研究してみないかと提案がありました。ビジネスとシス テムの両端からアプローチする両部会の性質から考えれば、1つの題材を2通り料理 してみるのは面白い試みになりそうです。この新しいタスクは現在のビジネスプロ セス記述のタスクが一区切りついたところで本格的に始動しそうです。  なお、部会紹介セミナーで9月の部会を15日(木)と予告していましたが、部会 メンバーが多く参加するモデリングフォーラム2005と日程が重なったため、 20日 (火)で調整しています。参加予定者は日程と場所に注意してください。 ===================================== 【部会探訪:セキュリティ部会(8月24日)】 =====================================  セキュリティ部会はXML標準やWebサービスに関連したセキュリティ動向を研究・ 調査しています。当日の参加者は11名、うち初参加が2名いました。いつもより少 しばかりにぎやかでした。  まず勉強会として「XACML 2.0概要」と「XML Webサービス・セキュリティのベス ト・プラクティス」の2項目でメンバーから調査結果が発表され、後に質問や意見 交換がなされました。前者は今年3月にOASISが発表した情報アクセスについて制御 ポリシーの表現と適用を行う仕様についてで後者はネットワーキング製品を提供す る企業が出したホワイトペーパーを参考に発表者が独自にまとめたものです。  後者に関連してある参加者が「ログの取得や保存をどれくらいの範囲で行うべき か、よい指針はあるだろうか」と疑問を投げかけました。確かにセキュリティはど こまでやれば万全なのか、判断が悩ましいところです。絶対的な答えを見いだすの は難しいにしても、意見交換のなかで着目すべき点がいくつか挙がっていました。  次に現在手分けしている翻訳作業の進ちょくを確認しました。セキュリティ部会 では今年3月末にWeb Service Security 1.0(WS-Security 2004)の日本語訳を公 開しました。このWeb Service Security 1.0とはOASIS Web Services Security技 術委員会によって策定され、2004年4月にOASIS標準となったWebサービスのセキュ リティの為の技術仕様です。 Web Services Security 1.0 日本語訳 http://www.xmlconsortium.org/wg/sec/wss.html  3月末に発表された日本語訳は中心となるSOAP Message Securityの部分なので、 セキュリティ部会は引き続きUsername Token ProfileやX.509 Token Profileなど の部分を手分けして翻訳しています。いくつかはほぼ完成し関係者にレビューを促 す段階になりました。来月にはいよいよ公開準備に取りかかれそうです。  翻訳以外の活動としては技術動向調査や資料作成があります。さらに今後の構想 として、実装実験が挙げられています。近くシナリオ作りから始めるようです。  次回の部会勉強会ではWS-Policyを中心にWSS技術動向を予定しています。ほかに は翻訳した成果物の公開準備や実装実験について詳細をつめることになりそうです。  また部会とは別に9月13日にはXMLコンソーシアムセミナーとしてセキュリティを テーマにしたものが開催される予定です。今回のセキュリティ部会ではセミナーの 概要がリーダーから伝えられました。次回の部会はセミナーの後なのでセミナーを うけての意見交換が活発になりそうです。 ===================================== 【活動実績:2005年 8月】 ===================================== ◆8月 1日(月):TravelXML標準化部会(NTTデータ 豊洲センタービル) ◆8月 9日(火):関西部会(日本ユニシス関西支社) ◆8月18日(木):SOA部会+BI研究部会(IBM箱崎事業所) ◆8月24日(水):セキュリティ部会(東京エレクトロン) ◆8月26日(金):ユビキタス・組み込み系部会(日立大森ベルポート) ===================================== 【今後の予定】 ===================================== [公式イベント] ◆9月 5日(月):TravelXML標準化部会(NTTデータ 豊洲センタービル) ◆9月 8日(木):運営委員会(NEC) ◆9月13日(火):XMLコンソーシアムセミナー(日本電気株式会社 本社ビル) ◆9月13日(火):関西部会(日本ユニシス関西支社) ◆9月20日(火):SOA部会+BI研究部会(調整中) ◆9月22日(木):ドキュメント・メタデータ活用部会(リコー小石川事業所) ◆9月28日(水):セキュリティ部会(東京エレクトロン) ◆9月中旬:ユビキタス・組み込み系部会(調整中) ※詳細はコンソーシアムや部会からの案内をご確認ください [関連イベント] ◆9月15日(木)〜16日(金):Modeling Forum 2005(後援) http://www.idg.co.jp/expo/mdl/ ◆10月7日(金):ビジネスモデル学会 第6回KM研究会(後援) http://www.biz-model.org/whatsnew/detail.html?whatsnew=62 ◆10月8日(土):ビジネスモデル学会 秋季年次大会(後援) http://www.biz-model.org/whatsnew/detail.html?whatsnew=59 ◆11月8日(火)〜10日(木):JavaOne 2005 Tokyo(後援) http://jp.sun.com/javaone/ ◆2006年2月9日(木)〜10日(金) Developers Summit 2006 (オフィシャルコミュニティ) http://www.seshop.com/event/dev/ ===================================== 【運営委員会から】 ===================================== ◆9月13日にXMLコンソーシアムセミナーを開催します  現段階ではまだ詳細を煮詰めているところですが、9月13日にセキュリティをテ ーマにXMLコンソーシアムセミナーを開催いたします。追って詳細を発表いたしま す。どうぞご期待ください。 ◆メルマガ一般公開版を非会員を対象に配信・公開いたします  このメルマガは会員企業様向けに配信しておりますが、前回の8月号から一部抜 粋したものを「まぐまぐ」で配信・公開することにしました。まだ会員企業になら れていない企業でXMLコンソーシアムに関心を寄せている方がいましたら、ぜひ紹 介して差し上げてください。 XMLコンソーシアムニュース(一般公開版) http://www.mag2.com/m/0000166454.html ===================================== 【編集後記】 =====================================  お盆前に愛知万博に出掛けました。もともと7月に行く予定で入場券も購入済み でしたが都合がつかず延期したままでした。前にXMLコンソーシアムWeekでiPlatプ ロジェクトに関連して、万博訪問の実践的な情報を提供してもらえたことが役に立 ちました。直前に予定を決めたので人気企業パビリオンはすでに予約でいっぱいで したが、代わりに海外諸国のパビリオンでちょっとした世界旅行が楽しめました。 訪問したことのない国ばかりであらためて勉強になることが多かったです。 ===================================== 【このメールマガジンについて】 ===================================== なお、当メールマガジンはXMLコンソーシアム会員を対象に発行しております。 転送する場合は社内に限定するなど、ご配慮をお願いいたします。 次回以降の配信先の変更や追加、および要望はXMLコンソーシアム事務局まで ご連絡ください。 発行人:鶴保征城 編集人:加山恵美 XMLコンソーシアム:http://www.xmlconsortium.org/ 事務局宛てメール :mailto:xmlcons@fsi.co.jp 〒130-0022 東京都墨田区江東橋 2-19-7 富士ソフトABCビル Tel:03-5600-6205 / Fax:03-5600-6431 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