===================================== XML Consortium News X M L コ ン ソ ー シ ア ム ニ ュ ー ス 2006年5月号(2006年4月28日発行) =====================================  一雨降るごとに春が近づいているのを感じます。連休が終わればXMLコンソーシ アムの大イベント、Weekが近づいてきます。来月は準備とイベントで忙しくなり そうですね。 メールマガジンの配信先については末尾の案内をご覧ください。 ===================================== 【目次】 ===================================== ◆イベント:いよいよ開催、XMLコンソーシアムWeek、総会 ◆リリース:暗号化XML データの利用技術の検討を開始 ◆Web 2.0勉強会:エンタープライズ・マッシュアップ ◆部会探訪:携帯でシンクライアントほか(ユビキタス・組み込み系部会) ◆活動実績(2006年4月) ◆今後の予定 ◆運営委員会から ===================================== 【イベント:いよいよ開催、XMLコンソーシアムWeek、総会】 =====================================  XMLコンソーシアムが熱い1週間がまためぐってきました。5月22日から開催する XMLコンソーシアムWeekでは2005年度の部会活動の成果を発表いたします。著名人 の講演も多数企画されておりますので、どうぞ奮ってご来場ください。 ◆XMLコンソーシアムWeek開催のご案内 http://www.xmlconsortium.org/seminar/06/060522-26/060522-26-info.html 5月22日(月)「XML Day」  サブテーマ XMLがもたらした「つくる」から「つなぐ」への進化 5月23日(火)「Web 2.0 Day(1)」  サブテーマ エンタープライズシステム革新の入口はSOA2.0かKM2.0か? 5月24日(水)「Web 2.0 Day(2)」  サブテーマ Web2.0的アプリケーションの創造に向けて 5月25日(木)「ユビキタス Day」  サブテーマ ユビキタス The Next Generation 〜人に優しい社会を目指して〜 5月26日(金)「SOA Day」  サブテーマ ビジネスプロセス・モデルからSOAサービス・モデルへ ===================================== 【リリース:暗号化XMLデータの利用技術の検討を開始】 =====================================  XMLコンソーシアムは4月6日、暗号化したXMLデータの利用技術を検討する活動に ついて報道発表をリリースいたしました。 http://www.xmlconsortium.org/release/pdf/px060406-security-project-final2.pdf  この活動は以前「sPlatプロジェクト」として紹介したもので、Webサービス実証 部会とセキュリティ部会が合同で取り組んでいます。  この活動はかつてXMLコンソーシアムがTravelXML利用Webサービス実証実験を行 う過程で直面した問題が発端となっています。Webサービスで交換するデータをXML Encryptionで暗号化すると、XML Schemaを用いた妥当性検証が実施できなくなると いう問題です。  これはXMLコンソーシアムの実証実験だけに限らず、高度かつ安全なWebサービス を実現しようとすると直面する可能性があります。そのためどのような条件で問題 が発生するか、その問題を解決するにはどうすればいいかを研究しています。  本活動は今年6月に第一次の成果発表を行う予定です。 ===================================== 【Web 2.0勉強会:エンタープライズ・マッシュアップ】 =====================================  2回目となったWeb 2.0勉強会のテーマは「エンタープライズ・マッシュアップ」、 企業が複数のWebサイトのアプリケーションを利用する場合を考察しました。  ネットではマッシュアップしたサイトも珍しくはなくなってきました。では企業 から見て魅力的なマッシュアップしたサイトとはどのようなものになるでしょうか。 企業におけるポータルでマッシュアップを行うことの有用性は何か、特に企業内の ナレッジマネジメントとの関連性は今後議論が広がりそうです。  また逆に検討しなくてはならない課題もいくつか話題に上りました。現時点で WebサービスのAPIを公開しているサイトは増えてきましたが、多くのサイトはサー ビス継続性を保証していません。 「Googleマップが突然有料になったら?サービスを停止したら?」  現時点では現実的ではない懸念かもしれません。しかし企業のサイトでWebサー ビスを重要な部品として扱うなら、やはり外部Webサービスの継続性について検討 しておく必要はありそうです。  またどういうビジネスモデルにすればいいか。会場にはその回答例について興味 を持つ人が少なからずいるようでした。  勉強会ではマッシュアップに有効な製品技術やAmazonやhon.jpなど実在するREST のAPIを活用する方法も解説もあり、実践的な内容となっていました。  今後のWeb 2.0勉強会はWeekなどもあるため、6月以降開催となる予定です。  なお、第58回ビジネスシヨウTOKYO IT&C/アドバンストオフィス2006 (協賛)では 「Web 2.0!いかにビジネスに活かすのか」と題してXMLコンソーシアムのメンバー がWeb 2.0について語ります。ご興味のある方はぜひ足を運んでみてください。 ◆ビジネスシヨウ「Web 2.0!いかにビジネスに活かすのか」 http://bs.noma.or.jp/2006/seminar/s02.html#b-2 @話題の用語:REST(REpresentational State Transfer) −−−−−−−−−−  Roy T. Fielding(Apache Software Foundationのディレクター。HTTPに詳しい) が提唱した概念。特定のURIを指定しHTTPプロトコルのコマンド(GETやPOSTなど) を使いWebサイトにアクセスするとその結果が返ってくるという、現在の標準的な Webアーキテクチャの総称。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ===================================== 【部会探訪:携帯でシンクライアントほか(ユビキタス・組み込み系部会)】 =====================================  ユビキタス・組み込み系部会は毎回変化に富んだテーマで最新技術の動向や活用 の実態を探っています。人気SFドラマと現状の技術との接点を真剣に考察する時も あれば、最新版の携帯電話の製品仕様を調査する時もあります。  4月4日の月例部会ではポータブルセキュアクライアント「μVNC」のデモが行わ れました。これはネットワーク上のコンピュータの画面を携帯電話から遠隔操作す るためのソフトウェアです。  例えば自宅や会社のパソコンに携帯電話からアクセスし、メールを読んだり、業 務を行うことが可能となります。これは携帯電話をシンクライアントとして使い、 ユビキタスを実現します。こうしたことが実現可能になるほど昨今の携帯電話は処 理能力、画面サイズ、ネットワーク帯域などが進化したことに気付かされます。  ただし携帯電話なので当然ながらマウスなどポインティングデバイスがないこと による操作上の制限があります。またアクセスするパソコンがグローバルIPを持つ ことや、特定のポートを開けておく必要性もあり、社内のパソコンにアクセスしよ うとするならネットワークポリシーの制限に直面するかもしれません。  また同日にはユビキタスに関連してWeb 2.0技術が普及した社会における、ヒト 同士のコミュニケーションについての発表と議論もありました。Web 2.0技術がラ イフスタイルに与える影響、および多様化する個人情報や犯罪被害など、幅広いテ ーマについて奥深い議論が交わされていました。  ユビキタス・組み込み系部会では最新の技術研究だけではなく、技術の発展が社 会に与える影響までも議論することが多く複雑で高度な内容となっています。 ===================================== 【活動実績:2006年4月】 ===================================== ◆4月 4日(火):ユビキタス・組み込み系部会 ◆4月11日(火):Web 2.0 勉強会 ◆4月13日(木):部会リーダー会、運営委員会 ◆4月18日(火):関西部会 ◆4月20日(木):Webサービス実証部会/セキュリティ部会 ◆4月20日(木):BI研部会/SOA部会 ◆4月20日(木):ドキュメント・メタデータ活用部会 ===================================== 【今後の予定】 ===================================== [公式イベント] ◆5月11日(木):(仮)ユビキタス・組み込み系部会(IIJ) ◆5月11日(木):部会リーダー会、運営委員会(イースト) ◆5月16日(火):関西部会(日本ユニシス) ◆5月18日(木):BI研部会/SOA部会(調整中) ◆5月19日(金):Webサービス実証部会/セキュリティ部会(調整中) ◆5月22日(月)〜26日(金):XMLコンソーシアムWeek http://www.xmlconsortium.org/seminar/06/060522-26/060522-26-info.html ◆6月 1日(木):XMLコンソーシアム総会 ※詳細はコンソーシアムや部会からの案内をご確認ください [関連イベント] ◆2006年5月17日(水)〜19日(金)  第58回ビジネスシヨウTOKYO IT&C/アドバンストオフィス2006 (協賛) http://bs.noma.or.jp/ ===================================== 【運営委員会から】 ===================================== ◆ビジネスシヨウでWeb 2.0セミナーを行います  協賛イベントにある「第58回ビジネスシヨウTOKYO IT&C/アドバンストオフィス 2006」にて、XMLコンソーシアムのメンバーがWeb 2.0セミナーを行います。こちら は満員御礼で大好評だった第1回 Web 2.0勉強会をベースにさらにパワーアップし た内容を予定しております。  XMLコンソーシアム会員なら聴講無料です。この機会にぜひご来場くださいませ。  ビジネスシヨウ「Web 2.0!いかにビジネスに活かすのか」 http://bs.noma.or.jp/2006/seminar/s02.html#b-2 ◆暗号化XMLデータの利用技術のプレスリリースを発表しました  これまで「sPlatプロジェクト」として呼ばれていた暗号化XMLデータの利用技術 を検討する活動について、プレスリリースを発表しました。なかなか簡単にはぴん とこない問題かもしれませんが、Webサービス実証実験のように何段階も経由して 暗号化したXMLデータを交換する時には直面してしまう問題です。この活動成果の 公表は幅広く役に立つものと期待しております。 ◆いよいよWeekと総会を開催します  5月22日から1週間、XMLコンソーシアムWeekを開催します。続けて翌週には総会 です。今後さらに詳細を盛り込んだ案内を送付いたします。活動の成果発表のほか にも著名人の基調講演など、有意義な内容となるように鋭意準備中です。どうぞご 期待ください。 ◆メルマガの感想をお聞かせください  XMLコンソーシアムでは、皆さんへの広報手段としてメルマガをより一層活用し ていきたいと考えております。メルマガに関しまして、ご感想/ご要望等がござい ましたら、ぜひお寄せください。 ===================================== 【編集後記】 =====================================  XMLコンソーシアムで「XML」に慣れてしまうと気付きにくいですが、一般の人に とって「XML」はどこか近寄りがたいイメージがあるようです。なぜでしょう。冒 頭の「X」が未知数を連想し、謎めいたイメージがあるのでしょうか。 ===================================== 【このメールマガジンについて】 ===================================== なお、当メールマガジンはXMLコンソーシアム会員を対象に発行しております。 転送する場合は社内に限定するなど、ご配慮をお願いいたします。 次回以降の配信先の変更や追加、および要望はXMLコンソーシアム事務局まで ご連絡ください。 発行人:鶴保征城 編集人:加山恵美 XMLコンソーシアム:http://www.xmlconsortium.org/ 事務局宛てメール :mailto:xmlcons@fsi.co.jp 〒130-0022 東京都墨田区江東橋 2-19-7 富士ソフトABCビル Tel:03-5600-6205 / Fax:03-5600-6431 Copyright(C) 2006 The XML Consortium =====================================