===================================== XML Consortium News X M L コ ン ソ ー シ ア ム ニ ュ ー ス 2006年8月号(2006年7月31日発行) =====================================  最近ネットラジオを購入しました。インターネットで流れるラジオのストリーミ ングを再生する専用機です。パソコンを起動しなくても海外のラジオを聞くことが できます。これもブロードバンドの恩恵ですね。 メールマガジンの配信先については末尾の案内をご覧ください。 ===================================== 【目次】 ===================================== ◆イベント:初心者向けXML/SOA/Web2.0入門セミナー(7月25日) ◆ニュース:WS-Security の翻訳文書を公開(7月11日) ◆活動を業務に:「先を読む力がつきました」(キヤノン 倉沢良明氏) ◆部会探訪:本格的に部会活動を開始(Web 2.0部会) ◆活動実績(2006年7月) ◆今後の予定 ◆運営委員会から ===================================== 【イベント:初心者向けXML/SOA/Web2.0入門セミナー(7月25日)】 =====================================  XMLコンソーシアムでは新年度にあたり、XML、SOA、Web2.0をこれから学ぼうと する方に向けて初心者向けセミナーを開催いたしました。  テーマの3本柱となるXML、SOA、Web 2.0が注目を浴びている話題のキーワードで あるせいか、会場は大入り満員でした。どのテーマについても講演者は基礎から最 新動向まで幅広く、要点を絞って解説したため充実した内容となりました。 ◆XML/Webサービス入門  今注目を集めるSOAやWeb 2.0、およびユビキタス社会でもXMLやWebサービスの技 術が基盤として重要な役割を果たしています。こうした技術や将来の動向をより理 解できるようにするため、あらためてXMLを基礎から見直しました。 ◆SOA入門  サービス指向アーキテクチャ(SOA)とはソフトウェア構造を設計する指針であ り、アーキテクチャ・スタイルです。システムのシステム化であり、可塑性が重要 であるということを、その目的と姿を理解すべく解説を行いました。 ◆Web 2.0入門  Web 2.0はティム・オライリー氏や梅田望夫氏の著作により知れ渡りましたが、 インターネットにおける新しい潮流の総称です。ブログやAjaxほか、Web 2.0の具 体例を示し、企業情報システムに応用するためのポイントを解説しました。 ◆XMLコンソーシアムセミナー「初心者のための XML / SOA / Web2.0 入門」  http://www.xmlconsortium.org/seminar/06/060725/060725-prog.html ===================================== 【ニュース:WS-Security の翻訳文書を公開(7月11日)】 =====================================  XMLコンソーシアムはXML Web サービスのセキュリティ規格であり、標準化団体 OASIS が標準化したWeb Services Security:SOAP Message Security(WS-Security 2004)1.0 ほか関連文書を日本語に翻訳し、公開しました。この翻訳文書はセキュ リティ部会を中心に翻訳作業を進めてきたものです。今回、新たに公開された日本 語訳文書は以下の5種類です。 1. Web Services Security: UsernameToken Profile 1.0 OASIS Standard 200401, March 2004 2. Web Services Security: X.509 Certificate Token Profile OASIS Standard 200401, March 2004 3. Web Services Security: SAML Token Profile OASIS STANDARD, 01 Dec. 2004 4. Web Services Security: SOAP Message Security 1.0 (WS-Security 2004) Errata 1.0 Committee Draft 200512, December 2005 5. Web Services Security: UsernameToken Profile 1.0 Errata 1.0 Committee Draft 200401, September 2004  今回新たに公開された5文書は2005年3月に公開した「Web Services Security: SOAP Message Security 1.0 (WS-Security 2004) 」とあわせて下記のページで公 開しています。 ◆Web Services Security 1.0 日本語訳 http://www.xmlconsortium.org/wg/sec/wss.html ◆【報道発表】 XMLコンソーシアム、WS-Securityの翻訳文書を公開 http://www.xmlconsortium.org/release/pdf/px060711-wssec.pdf ===================================== 【インタビュー:「先を読む力がつきました」(キヤノン 倉沢良明氏)】 =====================================  今回からXMLコンソーシアムメンバーでコンソーシアム活動をうまく業務に生か している方にインタビューしていきます。初回はキヤノン株式会社 グローバル開 発企画部 倉沢良明氏におうかがいしました。  倉沢氏は、XML/SOAPをASPサービスで活用する「XML Direct Print for MEAP」の 企画業務などに携わっています。XML Direct Print for MEAP」は、デジタル多機 能複写機(複合機)が、PCレスで、XML形式の情報をSalesforce.comの顧客情報DB から入手して、デジタル多機能複写機(複合機)上で、ユーザの希望するレイアウ トに変換、PDF化、出力等を行うサービスです。勿論、ユーザは、複合機から必要 な情報を指定できます。「プリンタがパソコンに隷属しなくなるのです。周辺機器 のSOAですね」と倉沢氏は言います。 −−XMLコンソーシアムとのきっかけは? 倉沢氏:情報システム時代にEDIシステムを担当した際、データ名称で大変苦労し     た経験があります。ですからデータ名称の違いによる諸問題を解決でき     るXMLに、大変興味がありました。 −−部会活動へはいつから? 倉沢氏:2003年当時まだXMLテクノロジー部会でした。現在参加しているBI研究部     会・SOA部会の牧野さん(日本ユニシス)や天野さん(IBM)もいました。 −−XMLコンソーシアム活動でどんなメリットを得られましたか? 倉沢氏:メリットは、たくさん、あります。まず、これからの技術動向がわかる事     です。だいたい1〜2年後の姿が見えます。次に、第一線の多くのアーキテ     クトの考えに触れられます。さらに、論文やセミナーでは発表されない裏     話、時には、失敗談も聞けます。これらはとても実践的な内容です。そし     て最後に、コンソーシアムで得た知識(情報)を業務に応用できる事です。 −−XMLコンソーシアム活動をしてよかったと思うことは? 倉沢氏:たくさんあるのですが、一つあげると人脈が広がったことです。そして、     皆さんから多くのことを学び、とてもいい影響をうけました。ありがとう     ございます。 ===================================== 【部会探訪:本格的に部会活動を開始(Web 2.0部会)(7月18日)】 =====================================  毎回大好評で満員御礼となったWeb 2.0勉強会があり、正式にWeb 2.0部会が発足 することとなりました。初回の部会はAjax開発環境に的を絞り、メンバーが最新動 向と活用法を発表しました。一般向けセミナーに匹敵するような充実した内容です。 ◆Ajax開発環境の最新動向 −荒本(アドソル日進):Java環境でのAjax開発について −大場(メタデータ):Ruby on RailsによるAjaxアプリ開発 −玉川(Sky):Turbogears(Python)によるAjax開発 −宮崎(日立ソフト):.Net (Atlas) によるAjax開発について ◆Ajax活用法 −小林(日本ユニシス):WebAPI活用のコツ  発表の後にメンバー間で部会リーダーと副リーダーを選出し、今後の活動内容を 議論しました。部会冒頭で今後の活動についての要望を記すためのアンケート用紙 を配布しておいて、発表が終わるころに回収しました。その場でデジカメで撮影し てプロジェクタで全員に見せていました。参加人数が多いと情報共有が難しくなり ますが、工夫を凝らしています。  部会メンバーはそれぞれWeb 2.0についての感想や興味、また自分のバックグラ ウンドなども含めて意見交換していました。今後の活動の発展が楽しみです。 ===================================== 【活動実績:2006年6月】 ===================================== ◆7月13日(木):部会リーダー会、運営委員会 ◆7月18日(火):Web 2.0部会 ◆7月18日(火):関西部会 ◆7月19日(水):ユビキタス・組み込み系部会 ◆7月20日(木):BI研部会+SOA部会 ◆7月25日(火):XML入門セミナー ◆7月26日(水):クロスメディア・パブリッシング部会 ◆7月27日(木):Webサービス実証部会+セキュリティ部会 ===================================== 【今後の予定】 ===================================== [公式イベント] ◆8月22日(火):クロスメディア・パブリッシング部会(会場調整中) ◆8月24日(木):BI研部会+SOA部会(会場調整中) ◆8月25日(金):Webサービス実証部会+セキュリティ部会(日立 大森ベルポート) ◆8月28日(月)または23日(水):Web 2.0部会(会場調整中) ◆8月29日(火):ユビキタス・組み込み系部会(会場調整中) ◆9月 4日(月):関西部会(日本IBM 京都事業所) ◆9月末:関西部会(会場調整中) ◆9月14日(木):部会リーダー会、運営委員会(ジャストシステム) ※詳細はコンソーシアムや部会からの案内をご確認ください [関連イベント] ◆2006年9月14日(木)〜15日(金)  Modeling Forum 2006(後援)  http://www.idg.co.jp/expo/mdl/ ◆2006年9月29日(金)  第57回デジタル・ドキュメント研究会(協賛)  http://www.ipsj.or.jp/sig/dd/cfp2006-09.htm ◆2006年10月19日(木)〜21日(土)  ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2006(協賛)  http://ses2006.sys.wakayama-u.ac.jp/ ===================================== 【運営委員会から】 ===================================== ◆コンソーシアム活動を業務に生かしている方にインタビュー  今回のメルマガからXMLコンソーシアム活動をうまく業務に生かしている方にイ ンタビューしていきます。何か得られるものがあれば幸いです。 ◆好評のXMLマスター講習会を9月に予定しています  今年初めに開催し、とても好評だったXMLマスターの講習会を再び9月に実施する ことを計画しています。XMLマスター試験とはXMLの基礎的な知識を問う、ベンダー ニュートラルな試験でエンジニアが取得したい資格としても有名です。詳細が決ま りましたら追って連絡いたします。どうぞご期待ください。 ◆メルマガの感想をお聞かせください  XMLコンソーシアムでは、皆さんへの広報手段としてメルマガをより一層活用し ていきたいと考えております。メルマガに関しまして、ご感想/ご要望等がござい ましたら、ぜひお寄せください。 ===================================== 【編集後記】 =====================================  今年度の活動がいよいよ始まったようです。今月は各部会が気持ちも新たに第1 回目の部会を開催しました。とはいえ、来月はお盆。長雨や暑さで疲れた体を休め て英気を養ってくださいね。 ===================================== 【このメールマガジンについて】 ===================================== なお、当メールマガジンはXMLコンソーシアム会員を対象に発行しております。 転送する場合は社内に限定するなど、ご配慮をお願いいたします。 次回以降の配信先の変更や追加、および要望はXMLコンソーシアム事務局まで ご連絡ください。 発行人:鶴保征城 編集人:加山恵美 XMLコンソーシアム:http://www.xmlconsortium.org/ 事務局宛てメール :mailto:xmlcons@fsi.co.jp 〒130-0022 東京都墨田区江東橋 2-19-7 富士ソフトABCビル Tel:03-5600-6205 / Fax:03-5600-6431 Copyright(C) 2006 The XML Consortium =====================================