===================================== XML Consortium News X M L コ ン ソ ー シ ア ム ニ ュ ー ス 2006年9月号(2006年8月31日発行) =====================================  主要なXML標準仕様がW3Cで久しぶりに改訂されました。XML 1.0(第4版)、XML 1.1(第2版)、XML名前空間 1.0(第2版)、XML名前空間 1.1(第2版)が8月16日 付で勧告になりました。詳しくはW3Cなどでご確認ください。 メールマガジンの配信先については末尾の案内をご覧ください。 ===================================== 【目次】 ===================================== ◆イベント:XMLマスター:ベーシック直前対策セミナー(9月13日) ◆活動を業務に:「ユーザーとの接点に」(アラクサラネットワークス新善文氏) ◆部会探訪:用語の勉強会からユーザー事例まで盛りだくさん ◆図書紹介:「エンジニアマインド Vol1」BI研・SOA部会が執筆に参加 ◆活動実績(2006年8月) ◆今後の予定 ◆運営委員会から ===================================== 【イベント:XMLマスター:ベーシック直前対策セミナー(9月13日)】 =====================================  ご好評につき、再び開催することにしました。  今年2月から3月にかけて実施したXMLマスター勉強会はとても高い評価をいただ きました。今回もまたXML技術者育成推進委員会の全面的なご協力のもと、XMLマス ター:ベーシック試験対策セミナーを行います。参加者にはXMLの基礎的な技術習 得だけではなく、資格取得の可能性が高まり、とてもメリットの大きいものです。  なおXMLマスターはXMLの技術者認定制度で、特定のベンダー製品に依存しない中 立的な試験です。2001年10月のスタートより取得者数は順調に増え、今では1万人 を超える取得者がいます。エンジニアの取得意欲が高い人気の認定資格です。  今回案内する9月13日実施のセミナーはXMLマスター:ベーシックを対象とした 勉強会です。プロフェッショナル直前対策セミナーは10月末頃開催予定です。  セミナーではほぼ午後半日を使い、試験対策に役立つ勉強を行います。試験の要 点をおさらいすることからはじまり、次に模擬試験を行います。実際の試験とほぼ 同じ内容で約半分の分量のものを各人が解きます。模擬試験が終わると解答の解説 とポイントを説明し、最後に質疑応答を行います。  本セミナーに出席いただいた方には特別にアール・プロメトリック認定試験セン ターで割引価格(13,000円+税)にて受験できるXMLマスター受験チケットを当日 お渡しします。なお通常価格は(15,000円+税)です。この機会をお見逃しなく。 ◆XMLマスター勉強会のご案内 http://www.xmlconsortium.org/seminar/06/060913/060913-info.html ◆XML技術者認定制度 http://www.xmlmaster.org/ ===================================== 【インタビュー:「ユーザーとの接点に」(アラクサラネットワークス新善文氏)】 =====================================  XMLコンソーシアムメンバーでコンソーシアム活動をうまく業務に生かしている 方にインタビューします。今回はアラクサラネットワークス株式会社 マーケティ ング本部 新善文氏におうかがいしました。  アラクサラネットワークスはルータおよびスイッチの開発・設計・製造・販売・ 保守などの事業を行っています。今年はITシステムとの連携、運用・管理の自動化 を目指したコンセプト「Open Automatic Networking(OAN)」を発表しました。 この基盤技術(ON-API)はJavaによるネットワーク機器制御であり、機器との通信 にはXMLとHTTPなどをベースにしたプロトコルのSOAPが使われています。 −−XMLコンソーシアムとのきっかけは?  2005年にユビキタス・組み込み系部会内の勉強会で講師として招かれ、ユビキタ ス社会を支えるネットワーク技術を解説しました。それ以来何回かオブザーバーと して参加していましたが、2006年には会社がXMLコンソーシアムに入会し、今では ユビキタス・組み込み系部会に参加しています。 −−部会活動ではどのようにかかわっていますか?  ユビキタス・組み込み系部会の参加者層は幅広く、ユビキタス社会や組み込み機 器を中心とした将来像やビジネスへの応用がよく話題になります。まだもやもやと した未来予想図と実在する技術の接点を探り、現状の技術をどう発展させていけば いいかなどを考えています。その議論に現状のネットワーク技術を知る立場で説明 や意見を述べたりしています。 −−XMLコンソーシアム活動をしてよかったと思うことは?  部会活動は自分とは違う立場の人と接点を持つ機会となっています。つまりネッ トワークを利用する立場やネットワークの上位層を考える立場の人がネットワーク をどう考え、何を期待しているかをうかがい知ることができます。ネットワーク機 器を開発する立場からすると、こうしたユーザーの考えを把握することは貴重な機 会です。 −−今後XMLコンソーシアムに期待することは?  かつてネットワーク回線を引くとなると「つながればOK」でしたが、今はより高 度なクオリティが求められています。またネットワーク技術は近寄りがたい領域と 思われがちですが、今ではXMLベースの機器情報を交換するなどオープンになり、 また技術の発展で限界と思われたことも日々変化しています。そうしたなか、XML コンソーシアムには今後とも多様な意見交換を行えるコミュニティであるように、 また参加者にはネットワークに関してより興味を持ってもらいたいと思っています。 ===================================== 【部会探訪:用語の勉強会からユーザー事例まで盛りだくさん             (クロスメディア・パブリッシング部会)(8月22日)】 =====================================  今年度から活動を開始したクロスメディア・パブリッシング部会は8月22日に2回 目の月例部会を開催しました。キーワード説明からメンバー企業の事例紹介など、 盛りだくさんな内容となっていました。部会はまだ活動を始めたばかりなので、基 本情報の整理や収集をメンバー間で分担しながら積極的に行っています。  キーワード説明では部会活動と密接な関係があるキーワード「XML」、「XSL」、 「クロスメディア」を取りあげました。特にXMLは十分普及した用語であるにもか かわらず、あらためて確認するととらえ方に個人差があることが分かりました。意 外な収穫があったようです。  事例紹介はまるで違う2つの分野から発表がありました。1つは人材派遣における 求人や勤怠に関するデータの流れについて(ピープルスタッフ株式会社 三品恵美 さんより)、もう1つは法令XMLデータベース印刷システムについて(共同印刷株式 会社 奥田光江さんより)でした。さらに社団法人 日本印刷技術協会(JAGAT)千 葉弘幸さんより印刷業界についての説明もあり、参加者は広範に学べる場となって いました。  なお当部会は誰でも使えるWebサイトやツールを豊富に駆使しています。常とう 手段となっているメーリングリストだけではなくアンケート作成サイトや画面共有 ツールまで、場所や企業を越えてコラボレーションする最先端を走っています。  部会参加者の中には本部会への参加が初めてのXMLコンソーシアム活動となる人 も多く、部会にはどこか新鮮な雰囲気があります。これまでほかの部会も歴訪した ことのある参加者によると、「この部会参加者は開発側ではなくユーザー側の立場 で参加する人が際立って多く、これまでのXMLコンソーシアム部会とは少し顔ぶれ が違います。今後、面白い部会になりそうですね」と話していました。 ===================================== 【図書紹介:「エンジニアマインド Vol1」BI研・SOA部会が執筆】 =====================================  ビジネスイノベーション研究部会とSOA部会が執筆した雑誌記事を紹介します。  開発工程からエンジニアの毎日まで、エンジニアのためにある雑誌「エンジニア マインド」創刊号の特集記事をビジネスイノベーション研究部会とSOA部会が執筆 しました。 「エンジニアマインド Vol1」(技術評論社) http://www.gihyo.co.jp/magazines/emind/archive/Vol1 ○発売:2006年9月15日発売 ○定価:1659円(本体1580円) ○ISBN4-7741-2878-3  該当記事は上記雑誌の特集「ITアーキテクト必見! はじめてのSOA・BPM入門」 でITアーキテクトを対象にしたSOAとBPMの説明です。一昨年から昨年まで、約1年 半に渡り行ったビジネスプロセスおよびサービスのモデリング検証タスクの集大成 を記事としてまとめたものです。 ===================================== 【活動実績:2006年8月】 ===================================== ◆8月22日(火):クロスメディア・パブリッシング部会(アイフィスジャパン) ◆8月24日(木):BI研部会+SOA部会(日立ソフト) ◆8月25日(金):Webサービス実証部会+セキュリティ部会(日立 大森ベルポート) ◆8月28日(月):Web 2.0部会(日立ソフト) ◆8月29日(火):ユビキタス・組み込み系部会(日本電気) ◆8月31日(木):XMLコンソーシアム・セミナー 「内部統制の視点から見たXML」(日立システム) ===================================== 【今後の予定】 ===================================== [公式イベント] ◆9月 4日(月):関西部会(日本IBM 京都事業所) ◆9月14日(木):部会リーダー会、運営委員会(NTTソフトウェア) ◆9月19日(火):クロスメディア・パブリッシング部会(会場調整中) ◆9月21日(木):Web 2.0部会(日立ソフト) ◆9月21日(木):BI研部会+SOA部会(会場調整中) ◆9月27日(水):ユビキタス・組み込み系部会(会場調整中) ◆9月28日(金):Webサービス実証部会+セキュリティ部会(会場調整中) ◆9月末:関西部会(会場調整中) ※詳細はコンソーシアムや部会からの案内をご確認ください [関連イベント] ◆2006年9月14日(木)〜15日(金)  Modeling Forum 2006(後援)  http://www.idg.co.jp/expo/mdl/ ◆2006年9月29日(金)  第57回デジタル・ドキュメント研究会(協賛)  http://www.ipsj.or.jp/sig/dd/2006-09.htm ◆2006年10月19日(木)〜21日(土)  ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2006(協賛)  http://ses2006.sys.wakayama-u.ac.jp/ ===================================== 【運営委員会から】 ===================================== ◆好評のXMLマスター勉強会を再び開催します  今年初めに開催し、とても好評だったXMLマスターの勉強会を再び実施します。 まず9月はベーシック試験対策を実施し、10月にはプロフェッショナル試験対策を 計画しています。プロフェッショナル試験対策は詳細が決まりましたら追って連絡 いたします。どうぞご期待ください。 ◆「内部統制」セミナーを開催しました  8月31日にXMLコンソーシアムセミナー「内部統制 入門」を開催いたしました。 いま随所で話題になっている内部統制について目的や内容、また内部統制の視点か ら考えたXMLについて解説しました。次回のメルマガで追って報告いたします。 http://www.xmlconsortium.org/seminar/06/060831/060831-info.html ◆メルマガの感想をお聞かせください  XMLコンソーシアムでは、皆さんへの広報手段としてメルマガをより一層活用し ていきたいと考えております。メルマガに関しまして、ご感想/ご要望等がござい ましたら、ぜひお寄せください。 ===================================== 【編集後記】 =====================================  夏休みはいかがお過ごしでしたか。筆者は親せきや友達など、ほぼ毎日のように 誰かと久しぶりに会う予定を繰り返していました。まるで正月のようでした。普段 はメールでやり取りすることが多いですが、やはりたまには直接会う機会を設ける のも大事ですね。 ===================================== 【このメールマガジンについて】 ===================================== なお、当メールマガジンはXMLコンソーシアム会員を対象に発行しております。 転送する場合は社内に限定するなど、ご配慮をお願いいたします。 次回以降の配信先の変更や追加、および要望はXMLコンソーシアム事務局まで ご連絡ください。 発行人:鶴保征城 編集人:加山恵美 XMLコンソーシアム:http://www.xmlconsortium.org/ 事務局宛てメール :mailto:xmlcons@fsi.co.jp 〒130-0022 東京都墨田区江東橋 2-19-7 富士ソフトビル Tel:03-5600-6205 / Fax:03-5600-6431 Copyright(C) 2006 The XML Consortium =====================================