===================================== XML Consortium News X M L コ ン ソ ー シ ア ム ニ ュ ー ス 2006年10月号(2006年9月29日発行) =====================================  空を見上げるといわし雲やすじ雲が遠くに見えます。秋の雲は横に広がるのが 特徴だそうです。キンモクセイの香りも漂うようになりました。秋ですね。 メールマガジンの配信先については末尾の案内をご覧ください。 ===================================== 【目次】 ===================================== ◆イベント:XMLデータベースセミナーおよび勉強会(10月4日) ◆イベント:内部統制セミナー(8月31日) ◆部会探訪:雑誌への寄稿、テーマ別に技術動向を探求(BI研究・SOA部会) ◆活動実績(2006年9月) ◆今後の予定 ◆運営委員会から ===================================== 【イベント:XMLデータベースセミナーおよび勉強会(10月4日)】 =====================================  今年に入りXMLやXMLデータベースへの関心が高まっています。企業システムで XMLの導入事例も増えてきました。調査会社の市場調査によると、XMLデータベース は昨年比50%以上の伸びで急成長すると予測するものもあります。  XMLの普及に伴い、貴重な企業内情報がXML文書で生成・保存されるケースが増え てきています。こうしたXMLベースの企業内情報を安全に蓄積し、コンプライアン スを重視した企業活動を支えるためにも、今後ますますXMLデータベース製品は重 要になると予想されます。  これまでもXMLデータベース製品は各種提供されていましたが、このような状況 をふまえてあらためて最近の市場動向や最新版の製品が持つ機能などについて情報 を提供する場を設けることにしました。  セミナー当日はXMLデータベースの必要性や市場概説、またXMLデータベースの 機能とも大きく関係があるXQuery技術解説のほか、各社のXMLデータベース製品の 説明とプレゼンテーションを行う予定です。  またセミナー終了後はXMLデータベース勉強会 第1回ミーティングという形で 多くの人が情報交換できる場を設けます。  どうぞ奮ってご参加ください。 ◆XMLデータベースセミナーおよび勉強会 http://www.xmlconsortium.org/seminar/06/061004/061004-info.html ===================================== 【イベント:内部統制セミナー(8月31日)】 =====================================  8月31日、XMLコンソーシアムセミナーを開催しました。テーマは昨今関心の高い 「内部統制入門」です。特に内部統制の視点から見たXMLということで、NTTデータ 梅田伸明様に講演していただきました。内部統制への関心が高いせいか、会場はほ ぼ満員で参加者は皆熱心に耳を傾けている様子でした。  梅田氏は「内部統制とは、企業がその業務を適正かつ効率的に遂行するために、 組織内に構築され、組織内のすべての者によって遂行されるプロセスである」と定 義し、内部統制の目的は業務の有効性と効率性を高めて業績を向上させることと、 リスクマネジメントやコンプライアンスを徹底することで不祥事を防止することで あると示しました。これらの目的が達成されていることに合理的な保証を得るため の仕組みが内部統制システムとなるそうです。  今日、内部統制のフレームワークとして事実上の世界標準としてあげられるもの に、1992年に米国のトレッドウェイ委員会組織委員会(COSO:the Committee of Sponsoring Organization of the Treadway Commission)が公表した「COSOモデル」 があります。セミナーではこのCOSOモデルについて日本の事情も加味して詳しく 解説がありました。  さらにこうした内部統制への取り組みの中で、ITがそれをどう支えていくかが重 要となってきます。IT全般統制とアプリケーション統制について、またSOX法対応 ツールについても説明がありましたが、すべてに適合する万能なソリューションは ないと考えたほうがいいそうです。とても奥が深く難しい課題ですので、今後とも 社会と技術の動向を注視しながら取り組む必要がありそうです。 ◆XMLコンソーシアムセミナー:内部統制入門 〜内部統制の視点から見たXML〜 http://www.xmlconsortium.org/seminar/06/060831/060831-prog.html ===================================== 【部会探訪:雑誌への寄稿、テーマ別に技術動向を探求           (ビジネス・イノベーション研究・SOA部会)(9月21日)】 =====================================  前回のメルマガでトピックとしても取りあげましたが、BI研究・SOA部会が雑誌 に記事を投稿しました。記事は「エンジニアマインド」創刊号を飾る特集「ITアー キテクト必見! はじめてのSOA・BPM入門」で、ITアーキテクトを対象にしたSOA とBPMの説明です。記事はこれまでの部会活動の集大成でもあり、実に50ページに も渡る大作です。 「エンジニアマインド Vol1」(技術評論社) http://www.gihyo.co.jp/magazines/emind/archive/Vol1  BI研・SOA部会ではさらに続編の検討に着手するところです。Vol1の記事はどち らかというとBI研の活動内容が中心だったので次回はSOA部会の活動内容にスポッ トが当たりそうです。  今年度のBI研・SOA部会の活動では研究テーマごとにチーム分けをして、研究成 果発表や意見交換などを行っています。テーマには、SOAガイド、BPEL、サービス 設計のプラクティス、SOAパターン図的表現、Webサービス/リッチクライアント技 術動向・事例などがあります。例えばSOAガイドでは成熟度モデルについて調査し てきた人が解説し、疑問点や気付いたことなどをメンバー間で議論していました。  また部会の最後には9月14日に開催された「Modeling Forum 2006」においてBI研 ・SOA部会の両リーダーが講演した「SOA設計論」の内容を簡単に紹介しました。当 日の会場は大入りだったそうで、講演した天野富夫氏(日本IBM)は「SOAの関心の 高さを実感しました」と話していました。 ===================================== 【活動実績:2006年9月】 ===================================== ◆9月 4日(月):関西部会 ◆9月13日(水):XMLマスター勉強会 ◆9月14日(木):部会リーダー会、運営委員会 ◆9月19日(火):クロスメディア・パブリッシング部会 ◆9月21日(木):Web 2.0部会 ◆9月21日(木):BI研部会+SOA部会 ◆9月25日(月):関西部会 ◆9月27日(水):ユビキタス・組み込み系部会 ◆9月28日(金):Webサービス実証部会+セキュリティ部会 ===================================== 【今後の予定】 ===================================== [公式イベント] ◆10月 4日(水):XMLデータベースセミナーおよび勉強会 http://www.xmlconsortium.org/seminar/06/061004/061004-info.html ◆10月 5日(木):クロスメディア・パブリッシング部会(会場調整中) ◆10月12日(木):部会リーダー会、運営委員会(NTTデータ) ◆10月16日(月):関西部会(日本ユニシス) ◆10月19日(木):BI研部会+SOA部会(会場調整中) ◆10月20日(金):Web 2.0部会(日立ソフト) ◆10月25日(水):Webサービス実証部会+セキュリティ部会(東京エレクトロン) ◆10月31日(火):XMLマスター勉強会(日立製作所 大森) ◆調整中:ユビキタス・組み込み系部会 ※詳細はコンソーシアムや部会からの案内をご確認ください [関連イベント] ◆2006年10月19日(木)〜21日(土)  ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2006(協賛)  http://ses2006.sys.wakayama-u.ac.jp/ ◆2006年11月16日(木)〜17日(金)  Business Blog & SNS World(後援)  http://www.idg.co.jp/expo/bbsns/ ◆2006年11月30日(木)  第58回デジタル・ドキュメント研究会(協賛)  http://www.ipsj.or.jp/sig/dd/cfp2006-11.htm ===================================== 【運営委員会から】 ===================================== ◆XMLデータベースセミナーおよび勉強会を開催します  昨今あらためて関心が高まっているXMLデータベースについて、最新の市場動向 や製品機能を紹介するためのセミナーを10月4日に開催いたします。XMLデータベー スで重要な技術となるXQueryや各社の最新製品の紹介まで、きっと有用な情報が得 られると思います。どうぞ奮ってご参加くださいませ。  http://www.xmlconsortium.org/seminar/06/061004/061004-info.html ◆XMLマスター勉強会を開催します  今年初めに開催し、とても好評だったXMLマスター勉強会を今秋再び実施します。 9月13日に実施したXMLマスター:ベーシック試験対策の勉強会も好評でした。続け て10月31日にも開催いたします。詳細が決まりましたら追って連絡いたします。 どうぞご期待ください。 ◆エバンジェリスト・菊田昌弘さん、安らかなご永眠をお祈りいたします  XMLコンソーシアムのエバンジェリストである株式会社シナジー・インキュベ ートの菊田 昌弘さんが9月14日にお亡くなりになりました。菊田さんは早い 段階からXMLの普及に献身し、その博識さから多くの人から慕われていました。 謹んで哀悼の意を表しますとともに、安らかなご永眠をお祈り申し上げます。 ◆メルマガの感想をお聞かせください  XMLコンソーシアムでは、皆さんへの広報手段としてメルマガをより一層活用し ていきたいと考えております。メルマガに関しまして、ご感想/ご要望等がござい ましたら、ぜひお寄せください。 ===================================== 【編集後記】 =====================================  IT技術の話になるととかくカタカナばかりになりがちです。先日こんな話を聞き ました。「セミナーとかでずっとアベイラビリティとかリライアビリティとかを話 していたのに、終了後にお客さんが素朴に『でもシステムが止まってしまったら?』 と質問してきて頭を抱えたくなってしまいました」と。相手がカタカナできょとん としていたらくどいくらいに日本語で話したほうがいいのかもしれません。しかし うまい日本語が見当たらない用語も多くて難しいですね。 ===================================== 【このメールマガジンについて】 ===================================== なお、当メールマガジンはXMLコンソーシアム会員を対象に発行しております。 転送する場合は社内に限定するなど、ご配慮をお願いいたします。 次回以降の配信先の変更や追加、および要望はXMLコンソーシアム事務局まで ご連絡ください。 発行人:鶴保征城 編集人:加山恵美 XMLコンソーシアム:http://www.xmlconsortium.org/ 事務局宛てメール :mailto:xmlcons@fsi.co.jp 〒130-0022 東京都墨田区江東橋 2-19-7 富士ソフトビル Tel:03-5600-6205 / Fax:03-5600-6431 Copyright(C) 2006 The XML Consortium =====================================