===================================== XML Consortium News X M L コ ン ソ ー シ ア ム ニ ュ ー ス 2006年11月号(2006年10月31日発行) =====================================  先日は電車で暖かそうなマフラーをしている人を見かけました。毛糸やフリース 素材の靴下も出回るようになりました。秋から冬に変わりつつあるようです。 メールマガジンの配信先については末尾の案内をご覧ください。 ===================================== 【目次】 ===================================== ◆イベント:第1回 XMLDBセミナーおよび勉強会を開催しました(10月4日) ◆イベント:第2回 XMLDB勉強会を開催します(11月2日) ◆イベント:XMLコンソーシアムDAYを開催します(12月11日〜12日) ◆部会探訪:マッシュアップ事例や著作権の研究(Web 2.0部会) ◆活動実績(2006年10月) ◆今後の予定 ◆運営委員会から ===================================== 【イベント:第1回 XMLDBセミナーおよび勉強会を開催しました(10月4日)】 =====================================  10月4日、XMLコンソーシアムセミナーおよび第1回XMLDB勉強会を開催しました。 テーマは「急拡大するXMLデータベース市場を展望し、機能強化が進む製品を知る」 でした。  今周辺を見渡すとどこにでもXMLが行き渡っています。日々閲覧しているコンテ ンツにはブログ、RSS、ポッドキャスト、Webサイトの仕組みにはAjaxにリッチクラ イアントがあります。さらに普段使用しているオフィス製品のデータ保存形式から 電子政府関連に至るまで、ほうぼうでXML技術が使われています。  XMLの利用シーンを考えると、当初はRosettaNetなどB2Bで交換する通信データが 主流でした。後にApache ANT、Tomcat Config、XUL、XAMLなど開発現場での利用が 増え、次にRSS、OpenOffice、Microsoft Officeなど実務の場へと移ってきました。 次にデータの性質を考えると、サイズが小さく揮発性の高いものから次第にサイズ が大きく永続性の高いものへと拡大してきていることが分かります。  そこでXML文書を直接保管し検索できるXMLDBが注目されるようになっています。  一口にXMLDBといっても、XML文書の格納方法により何通りかに分類できます。 RDBのデータはテーブルに格納されますが、XMLのデータはツリー構造であることに 注意してください。XML文書のツリー形式をそのまま格納できるものを「XMLネイティ ブデータベース」といい、XML文書のデータを解析してデータベースのテーブルに 格納するものをRDBのXMLゲートウェイ(またはXMLが利用可能なデータベース)な どと呼びます。  一般的にRDBの適用領域は定型データで変化の少ないものですが、XMLDBの適用領 域は比較的それと対照的です。つまり非定型データで変化が大きいものが該当しま す。これまでXMLDBは1999年のeXcelon(現Luxeon)を皮切りに年々新製品が登場し、 今では選択肢が充実しています。  しかしまだ「定番」は無いのが実情です。逆にいえば、どれも個性的で独自の特 徴や得意分野があります。システムの用途に合ったXMLDBを的確に見極めることが、 現時点の重要な課題です。  現代の情報システムにおいてXMLのデータは今後さらに増大し、XMLDBの必要性は 確実に広まりつつあります。ぜひXMLコンソーシアムのXMLDB勉強会への参加を通じ てXMLDBの最新動向に注目してください。 ◆XMLDBセミナーおよび勉強会(第1回) http://www.xmlconsortium.org/seminar/06/061004/061004-prog.html ===================================== 【イベント:第2回 XMLDB勉強会を開催します(11月2日)】 =====================================  第1回 XMLDBのセミナー及び勉強会には多くの人が詰めかけ、XMLDBの関心の高さ をはっきりと物語っていました。いよいよ本格的にXMLDB勉強会の活動を始動いた します。  年内は技術系とマーケティング系の2つのサブグループを作成して活動します。 XMLDBを技術とマーケティングの両方向から切り込んでいくことになります。 ○技術系サブグループ(仮称:XQuery勉強会)  XQueryの理解習得やSQLとの比較を通じてXMLDBの有用性や適用分野を提案してい きます。実際の活動では講義形式ではなく直接対面することを重視し、何らかの参 考書を選定また実行環境を用意する予定です。 ○マーケティング系サブグループ(仮称:XMLDB利用事例勉強会)  XMLDBの既存ユーザの利用事例を研究し、XMLDBの有用性や適用分野を市場観点か ら提案していきます。実際の活動ではXMLDBベンダーやユーザー企業を訪問して事 例の聞き取りを行い、その後ディスカッションなどを通じて事例の理解を深めてい きます。ゆくゆくは「XMLDBユーザー事例紹介セミナー」を開催する予定です。  なおXMLDB勉強会はXML技術者育成推進委員会とも連携・協業をはかっていく予定 です。 ◆第2回 XMLDB勉強会 案内(11月2日 日立システムアンドサービス 品川本社) http://www.xmlconsortium.org/wg/xmldb/061102-info.html ===================================== 【イベント:XMLコンソーシアムDAYを開催します(12月11日〜12日)】 =====================================  いよいよ恒例のXMLコンソーシアムDAYが近づいてきました。XMLコンソーシアム では年末に活動成果発表の場としてXMLコンソーシアムDAYを2日間にわたり開催し ています。  現時点では調整中ですが、日程と場所は決まりました。 ◆XMLコンソーシアム DAY  日程:12月11日(月)〜12月12日(火)  場所:日本IBM箱崎事業所1FAVルーム  テーマ:「XMLの新しい潮流とどうつきあうか?」  近々詳細の案内をお送りしますので、ぜひご期待ください。 ===================================== 【部会探訪:マッシュアップ事例や著作権の研究(Web 2.0部会)】 =====================================  Web 2.0部会では技術面から法律面まで幅広く研究を重ねています。  9月の定例部会ではマッシュアップコンテスト(Sunとリクルートが共同開催)の 受賞作品を試用および評価しました。部会メンバーは部会を通じてかなりAjaxなど マッシュアップ技術に精通しているため、応募作品の技術的な構成から使用感まで 多岐に渡りディスカッションで盛り上がったようです。 ◆Sun×Recruit Mash up Awardコンテスト結果 http://www.recruit.jp/mashup2006/result.html  10月の定例部会ではクリエイティブ・コモンズが話題になりました。クリエイティ ブ・コモンズとはウェブ上の出版物の創造、流通、検索の便宜をはかるものです。 一方、複数サイトの機能およびコンテンツをマッシュアップすると二次著作物が発 生することもあります。そこで法的なWeb 2.0考察の一端として、一般的な著作権 とクリエイティブ・コモンズの研究が議題に上りました。  最近の部会活動ではマッシュアップやAjaxと、SOAPとRESTの比較の2つでサブ チームに分かれて技術的な検証を行うなどしています。  また10月26日に開催されたREMIX Tokyo(Microsoft主催の次世代Webをテーマに したイベント)では、Web 2.0部会で活躍している宮崎昭世氏(日立ソフトウェア エンジニアリング)が「Ajax 次世代 Webアプリケーションユーザーエクスペリエ ンスの構築 〜"Atlas"の活用〜」と題した講演を行いました。 ◆REMIX Tokyo http://www.event-registration.jp/events/remix06/  なお、次回のWeb2.0部会の定例会は11月22日にメタデータにて開催します。 ===================================== 【活動実績:2006年10月】 ===================================== ◆10月 4日(水):XMLDBセミナーおよび勉強会 ◆10月 5日(木):クロスメディア・パブリッシング部会 ◆10月12日(木):部会リーダー会、運営委員会 ◆10月16日(月):関西部会 ◆10月19日(木):BI研部会+SOA部会 ◆10月20日(金):Web 2.0部会 ◆10月25日(水):Webサービス実証部会+セキュリティ部会 ◆10月31日(火):XMLマスター勉強会 ===================================== 【今後の予定】 ===================================== [公式イベント] ◆11月 2日(木):XMLDB勉強会 http://www.xmlconsortium.org/wg/xmldb/061102-info.html ◆11月 9日(木):部会リーダー会、運営委員会(大塚商会) ◆11月14日(火):クロスメディア・パブリッシング部会(会場調整中) ◆11月16日(木):BI研部会+SOA部会(会場調整中) ◆11月20日(月):関西部会(日本ユニシス) ◆11月22日(水):Web 2.0部会(メタデータ) ◆11月29日(水):Webサービス実証部会+セキュリティ部会(会場調整中) ◆調整中:ユビキタス・組み込み系部会 ※詳細はコンソーシアムや部会からの案内をご確認ください [関連イベント] ◆2006年11月16日(木)〜17日(金)  Business Blog & SNS World(後援)  http://www.idg.co.jp/expo/bbsns/ ◆2006年11月20日(月)他  丸山先生レクチャーシリーズ in 東京 2006(特別協賛) ◆2006年11月30日(木)  第58回デジタル・ドキュメント研究会(協賛)  http://www.ipsj.or.jp/sig/dd/cfp2006-11.htm ◆2007年1月25日(水)  ソフトウェア ジャパン2007(協賛)  http://www.ipsj.or.jp/10jigyo/forum/software-j2007/index.html ◆2007年1月26日(木)  第59回デジタル・ドキュメント研究会(協賛)  http://www.ipsj.or.jp/sig/dd/cfp2007-01.htm ===================================== 【運営委員会から】 ===================================== ◆XMLコンソーシアムDAYは12月11日〜12日に開催します  XMLコンソーシアムDAYの日程が確定しました。12月11日(月)から2日間、日本 IBM箱崎事業所1FAVルームで開催いたします。  いま運営委員会で詳細を調整しているところです。基調講演から各部会の発表ま で見どころが満載です。近く詳細のスケジュールを記載した案内をお送りいたしま すので、ぜひご期待ください。 ◆総務省様に対する情報・知見等の協力について公募をいたします  すでにお送りした案内の通り、総務省様に対する情報・知見等に関して協力メン バーを公募しております。  会員の皆様はご承知の通り、XMLコンソーシアムはTravelXMLに関連してWebサー ビス実証実験などを実施してきました。その活動成果は総務省様にも高く評価いた だきました。それで今般、総務省情報通信政策局 地方情報化推進室様より「「ユ ビキタスネット社会における新たな地域ICTサービスの実現に関する調査事業」の 実施に関する情報提供等のご協力のお願い(依頼)」を賜りました。  会員の皆様には総務省様ご依頼の詳細並びに公募要領をご参照いただき、ご理解 とご協力をお願い申し上げます。 ◆メルマガの感想をお聞かせください  XMLコンソーシアムでは、皆さんへの広報手段としてメルマガをより一層活用し ていきたいと考えております。メルマガに関しまして、ご感想/ご要望等がござい ましたら、ぜひお寄せください。 ===================================== 【編集後記】 =====================================  どの部会でも多様なコミュニケーションツールを駆使しています。主流はメーリ ングリストですが、どこもプラスアルファで活用しているようです。例えば共有ファ イルを格納するためのサイトや、ディスカッションの経緯が一覧できるSNSなど。 しかし会社からアクセスできないサイトがあるなど、どれも機能と運用面では一長 一短で万能なものをどこも模索しているようです。 ===================================== 【このメールマガジンについて】 ===================================== なお、当メールマガジンはXMLコンソーシアム会員を対象に発行しております。 転送する場合は社内に限定するなど、ご配慮をお願いいたします。 次回以降の配信先の変更や追加、および要望はXMLコンソーシアム事務局まで ご連絡ください。 発行人:鶴保征城 編集人:加山恵美 XMLコンソーシアム:http://www.xmlconsortium.org/ 事務局宛てメール :mailto:xmlcons@fsi.co.jp 〒130-0022 東京都墨田区江東橋 2-19-7 富士ソフトビル Tel:03-5600-6205 / Fax:03-5600-6431 Copyright(C) 2006 The XML Consortium =====================================