===================================== XML Consortium News X M L コ ン ソ ー シ ア ム ニ ュ ー ス 2007年5月号(2007年5月10日発行) =====================================  4月は長雨が続きましたが、5月になりすがすがしい陽気になってきました。先日 運動でひと汗かいたら、夏の到来を感じました。まだちょっと早いですね。 メールマガジンの配信先については末尾の案内をご覧ください。 ===================================== 【目次】 ===================================== ◆イベント:XMLコンソーシアム Week 開催(2007年5月14〜22日) ◆インタビュー:Web2.0部会・野村直之氏(メタデータ) ◆部会探訪:関西部会 ◆活動実績(2007年4月) ◆今後の予定 ◆運営委員会から ===================================== 【イベント:XMLコンソーシアム Week 開催(2007年5月14〜22日)】 =====================================  XMLコンソーシアムWeekの日程が確定いたしましたので、スケジュールをご案内 いたします。なお、詳しい日程は以下のURLでご確認くださいませ。 ◆第6回XMLコンソーシアムWeek開催のご案内 http://www.xmlconsortium.org/seminar07/070514-22/070514-22-info.html −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 5月14日(月) WebトレンドDay(1)/会場:日立システムアンドサービス(品川) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  10:00-12:00 Web2.0部会  13:15-14:00 基調講演   「Feed2.0 on Web2.0」    株式会社サンブリッジ    modiphi事業部 エグゼクティブ・プロデューサー 小川 浩 様  14:10-17:40 Web2.0部会 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 5月15日(火) エンタープライズXML Day/会場:日立システムアンドサービス(品川) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  10:30-11:30 内部統制勉強会  11:30-12:30 ビジネス・イノベーション研究部会  13:30-17:30 SOA部会 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 5月16日(水) XMLマスターDay/会場:日本IBM(箱崎) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  14:30-17:30 XMLマスター勉強会 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 5月18日(金) XMLコンテンツDay/会場:日本IBM(箱崎) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  10:30-12:30 クロスメディア・パブリッシング部会  13:30-17:30 XMLDB勉強会 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 5月21日(月) セキュリティDay/会場:日立製作所(大森) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  13:30-14:15 招待講演(調整中)  14:30-16:10 セキュリティ部会  16:30-17:30 sPlatプロジェクト −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 5月22日(火) WebトレンドDay(2)/会場:日立製作所(大森) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  13:30-15:30 関西部会  15:45-17:45 Webサービス実証部会 ===================================== 【インタビュー:Web2.0部会・野村直之氏(メタデータ)】 =====================================  部会リーダーへのインタビュー3回目はWeb2.0部会の野村直之氏(メタデータ株 式会社)です。XMLとの長いかかわりからWeb2.0部会がいまやろうとしていること まで話してくださいました。  野村氏は新しい技術を見いだすセンスが抜群で、これまでも将来大ブレイクする 技術を誰よりも早く着目してきました。XMLはW3Cで勧告になる前から、RSSは現在 のように自動生成されるようになる前から、XMLデータベースは最初の製品が登場 したころから、どれも技術がようやく世間に出たばかりの段階から、その素質と可 能性を瞬時に見いだして新しいビジネスへとつなげてきました。  もともと自然言語処理が専門でJavaを用いて文書構文解析をするなどしていたた め、JavaやXMLには特に関心があったようです。それでかつてJavaコンソーシアム のXML部会でXML技術を研究していた時代から、積極的に活動をけん引してきました。 その積極性は部会活動への貢献でエバンジェリストとして選出されたことからも分 かります。こうした活動から「仲間のいる素晴らしさを実感するようになりました」 と野村氏は話しています。  なおJavaコンソーシアムとは、XMLコンソーシアムの実質的な活動母体と言える 団体です。JavaコンソーシアムのXML部会には現在のXMLコンソーシアムの中心的な 人物が多く活動に参加していました。当時の体制や人脈がXMLコンソーシアム設立 時の柱となり現在へと続いています。  XMLコンソーシアム設立後も野村氏は常に新技術の評価や啓発を積極的にこなし てきました。近年ではドキュメント・メタデータ部会のリーダーとしてRSS、ブロ グ、SNSなどに着目して研究を進め、その中で2005年のXMLコンソーシアム Dayで 「Web2.0」に言及しました。まだ日本でWeb2.0があまり知れ渡っていない時です。  その後「Web2.0」が世間で注目されるようになり、2006年になると野村氏を中心 にWeb2.0勉強会を開催しました。初回の勉強会は受付開始直後から申し込みが殺到 し受付制限をしなくてはならなくなるほど好評でした。勉強会を数回重ねた後、 2006年度から勉強会は部会に昇格し、野村氏は部会リーダーとして就任しました。 Web2.0が流行した理由について野村氏は「面白い、分かりやすい、そして直接触る ことができるからです」と言います。  新設されたWeb2.0部会ではWeb2.0を構成する技術や実践状況を詳しく研究してき ました。例えばマッシュアップ、Ajax開発環境、SOAPとREST、軽量言語、クリエイ ティブ・コモンズなどを含むメタデータ活用です。現在部会はこうした研究の成果 をさらに深め、提言書の形で公表する準備を進めています。近々、Webで公開する 予定です。  2007年度以降の活動について、野村氏は「エンタープライズでのAjaxやWebAPIの 活用、軽量言語の開発環境に加えて、Feedを見直すなど引き続き技術を追求してい きたい。また、他部会と共同で、ソフトウェアの本格的なサービス化をけん引する SaaSを中心に新しい企業情報システムのあり方やビジネスモデル成立の諸条件を追 求したい、と考えています。」と話しています。 @話題の用語:SaaS(software as a service) −−−−−−−−−−−−−−−  ソフトウェアの配布形態またはメカニズムで、ユーザーが必要とするものをサー ビスとして提供する。ソフトウェアを部品とする考えやオンラインで提供する点で はASPやSOAとも共通している。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ===================================== 【部会探訪:関西部会】 =====================================  関西部会は関西という地理的なつながりで活動している部会なので、活動内容は 広範に渡ります。部会メンバーは現役のエンジニアが多く、実践的かつ行動的と言 えるかもしれません。  部会活動の柱は大きく分けて3つあります。1つはWebサービスアプリケーション の構築です。当初は「何してますのん」という名称でスケジュールを共有するもの でしたが、これにGoogle Mapのマッシュアップで位置情報が加わり「いまどこで何 してますのん」へと進化しました。  リーダーの芦田氏は「アプリケーションは『誰にでもやさしく』を重視していま す。ユーザーにだけではなく、開発者にとってもです」と話しています。機能を部 品化・標準化することで後からメンバーに加わった人が開発に取り組みやすくする ように配慮しています。  もう1つは事例集です。当初は手作業でExcelファイルにまとめるなどしていまし たが、今では事例を掲載または集約しているサイトなどを参考にしてデータ量を増 やすことができるようになりました。さらにこれらのデータを自動的に収集し、分 析できるようにすることを考えています。いまデータの蓄積にはXMLDBを使うとし てXMLDBの特性はどうか、また分析や表示にはどのような方法があるか、研究を重 ねているところです。  最後はコミュニケーション促進のためのツール研究です。会社を越えた部会メン バー間の情報共有には何が有効か、様々なツールを試用し評価しています。XOOPS やWikiといった有名なツールを試し、社内プロジェクトで応用するにはどうしたら いいかなど研究しています。  関西部会は関東で言えばWebサービス実証部会でもあり、XMLDB勉強会でもあり、 XMLコンソーシアムの活動内容を広範かつ簡潔にカバーしています。 ===================================== 【活動実績:2007年4月】 ===================================== ◆4月10日(火):Web 2.0部会 ◆4月11日(水):内部統制勉強会 ◆4月12日(木):部会リーダー会、運営委員会 ◆4月18日(水):クロスメディア・パブリッシング部会 ◆4月19日(木):XMLDB勉強会 ◆4月19日(木):SOA/BI研究部会 ◆4月19日(木):ユビキタスWeb部会 ◆4月20日(金):Webサービス実証部会+セキュリティ部会 ◆4月23日(月):関西部会 ◆4月24日(火):XMLDB勉強会 ◆5月 8日(火):内部統制勉強会(NTTデータ) ◆5月 9日(水):SOA/BI研究部会(日本ユニシス) ◆5月 9日(水):クロスメディア・パブリッシング部会(JAGAT) ===================================== 【今後の予定】 ===================================== [公式イベント] ◆5月10日(木):部会リーダー会、運営委員会(日本ユニシス) ◆5月11日(金):Webサービス実証部会(蝶理情報システム) ◆5月11日(金):セキュリティ部会(東京エレクトロン デバイス 新宿オフィス) ◆5月14日(月):関西部会(日本ユニシス) ◆5月14日〜16日、18日、21日〜22日:XMLコンソーシアムWeek http://www.xmlconsortium.org/seminar07/070514-22/070514-22-info.html ◆5月24日(木):XMLDB勉強会(マーケティング系)(富士ソフト) ◆6月 8日(金):XMLコンソーシアム総会 ◆6月19日(火):XMLコンソーシアム 関西Day ※詳細はコンソーシアムや部会からの案内をご確認ください [関連イベント] ◆2007年6月11日(月)  MfgX(製造業XML推進協議会)総会およびフォーラム2007(大田区産業プラザ)  http://www.mfgx-forum.org/ ◆2007年6月11日(月)〜15日(金)  Interrop Tokyo 2007 (後援)  http://www.interop.jp/ ◆2007年7月11日(水)〜13日(金)  ビジネスシヨウ TOKYO2007 (協賛)  http://bs.noma.or.jp/index.html ◆2007年8月27日(月)〜29日(水)  ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2007 (協賛)  http://ses2007.cs.shinshu-u.ac.jp/ ===================================== 【運営委員会から】 ===================================== ◆いよいよXMLコンソーシアム Weekを開催します  毎年恒例となるXMLコンソーシアムWeekを5月14日から22日まで、6日間の日程で 開催いたします。今回は基調講演にはWeb2.0で数々の著書を持つ小川浩様をお招き いたします。各部会の発表も最先端で有益な情報が満載です。 ◆総会は6月8日に開催いたします  Weekが終わると次は総会です。第7回総会を6月8日(金)午後に開催いたします。 近々案内をご送付いたします。 ◆XMLコンソーシアム 関西Dayを6月19日に開催いたします  Weekの関西版にあたるXMLコンソーシアム 関西Dayを6月19日に開催します。 関西でXMLに興味がある方はぜひお立ち寄りください。 ◆メルマガの感想をお聞かせください  XMLコンソーシアムでは、皆さんへの広報手段としてメルマガをより一層活用し ていきたいと考えております。メルマガに関しまして、ご感想/ご要望等がござい ましたら、ぜひお寄せください。 ===================================== 【編集後記】 =====================================  最近では移動中に携帯電話で音楽を聴いています。先日部会への道すがら携帯で 音楽を聴いていたら、停止ボタンを押すのを忘れてしまい、部会に妙なBGMを流し てしまいました。お恥ずかしい。 ===================================== 【このメールマガジンについて】 ===================================== なお、当メールマガジンはXMLコンソーシアム会員を対象に発行しております。 転送する場合は社内に限定するなど、ご配慮をお願いいたします。 次回以降の配信先の変更や追加、および要望はXMLコンソーシアム事務局まで ご連絡ください。 発行人:鶴保征城 編集人:加山恵美 XMLコンソーシアム:http://www.xmlconsortium.org/ 事務局宛てメール :mailto:xmlcons@fsi.co.jp 〒130-0022 東京都墨田区江東橋 2-19-7 富士ソフトビル Tel:03-5600-6205 / Fax:03-5600-6431 Copyright(C) 2007 The XML Consortium =====================================