===================================== XML Consortium News X M L コ ン ソ ー シ ア ム ニ ュ ー ス 2007年8月号(2007年8月9日発行) =====================================  XMLコンソーシアムの新年度が始まりました。7月11日には部会紹介セミナーを開 催しました。初回の部会にてリーダーとサブリーダーを選出した部会も多いのでは ないでしょうか。今年度も実りの多い年になるといいですね。 メールマガジンの配信先については末尾の案内をご覧ください。 ===================================== 【目次】 ===================================== ◆イベント:XMLコンソーシアム部会紹介セミナー(7月11日) ◆インタビュー:SOA部会・日力俊彦氏(日本アイ・ビー・エム) ◆部会探訪:クロスメディア・パブリッシング部会 ◆活動実績(2007年7月) ◆今後の予定 ◆運営委員会から ===================================== 【イベント:XMLコンソーシアム部会紹介セミナー(7月11日)】 =====================================  2007年度の最初のイベントとして7月11日に部会紹介セミナーを開催しました。 セミナーでは各部会の概要紹介とオリエンテーションを行いました。 ◆2007年度 XMLコンソーシアム部会紹介セミナー開催  http://www.xmlconsortium.org/seminar07/070711/070711-prog.html  概要紹介では各部会から代表者が登壇し、各部会5分程度で過去の活動内容から 今後の活動予定までを簡単に紹介しました(各部会の活動要綱は下記参照)。  オリエンテーションでは部会ごとに分かれメンバーと参加希望者が輪になって座 り、自由にディスカッションする時間をもうけました。この参加型のオリエンテー ションでは部会参加への率直な意見や要望が行き交い、部会への参加を検討してい る人には部会やメンバーの雰囲気がよく伝わったようです。部会によっては早々と 具体的な技術動向やノウハウについて意見交換しているところもありました。どの グループもおよそ全体で10人程度でまとまり、新規参加者の関心はほぼ均等に分か れていた様子です。  ほとんどの部会はこのセミナー後に今年度第1回目となる部会を開催し、リーダー とサブリーダーの互選を行い本格的な活動を開始したところです。  なおどの部会でも参加は随時受けつけております。まだ参加するかどうか判断し かねているなら、まず部会を傍聴してみるのもいいでしょう。部会に興味や質問な どがあれば、各部会の開催案内を参照するかXMLコンソーシアム事務局へお問い合 わせください。 ◆セミナーに参加した部会と勉強会の2007年度活動要綱 −SOA部会  http://www.xmlconsortium.org/wg/soa/07-soa-youkou.html −ビジネス・イノベーション研究部会  http://www.xmlconsortium.org/wg/bi/07-bi-youkou.html −セキュリティ部会  http://www.xmlconsortium.org/wg/sec/07-sec-youkou.html −Webサービス実証部会  http://www.xmlconsortium.org/wg/web/07-web-youkou.html −Web2.0部会  http://www.xmlconsortium.org/wg/web2.0/07-web2.0-youkou.html −クロスメディア・パブリッシング部会  http://www.xmlconsortium.org/wg/crossmedia/07-crossmedia-youkou.html −TravelXML標準化部会  http://www.xmlconsortium.org/wg/travel/07-travel-youkou.html −XMLDB部会  http://www.xmlconsortium.org/wg/xmldb/07-xmldb-youkou.html −内部統制勉強会  http://www.xmlconsortium.org/wg/internalctl/07-internalctl-youkou.html ===================================== 【インタビュー:SOA部会・日力俊彦氏(日本アイ・ビー・エム)】 =====================================  今回は今年度からSOA部会リーダーに就任した日力俊彦氏(日本アイ・ビー・エ ム)です。現在のITアーキテクトとしての役割とSOAとの接点、今後のSOA部会活動 など話してくださいました。  日力氏は普段ITアーキテクトとしてSOAのシステムを導入するお客様に啓発、業務 分析、上流設計などを行っています。現在はこのITアーキテクトという役割に専任 で携わっているので、設計から実装への橋渡しするところに責任を負っています。 そのため現在は実装の手前までが守備範囲となっていますが、日力氏はかつてIT スペシャリストとして実装を豊富に経験してきました。システムを具体的にどう実装 していくか、それを知り尽くしたことが現在の役割やキャリアに活きているようです。  一方、日力氏がXMLコンソーシアムに参加するようになったのは2006年度から。 部会活動には初参加でしたが、SOAには十分な見識があるのでサブリーダーの1人と なりました。それまではセミナー聴講のみで、参加を思い立った動機には会社外と の接点の希求にありました。「(IBMという)自分の殻に閉じこもるのはよくない と思っていたのです。実際に参加すると自分とは経験や習慣の違う立場からの視点 や意見を聞くことができています」と日力氏。  なお一般的に「SOA」という用語は近年急速に普及したというイメージですが、 まだ言葉が出てきたばかりの2000年ころから日力氏は動向を注視してきました。そ うした目からSOAを見ると「テクノロジーが進歩したことで、SOAの適応範囲は広が りました。前はより限定的でした。現在ではサービスの粒度も大きくなってきまし た」とのことです。  こうした動向や成熟度はベンダーが提供するSOA製品やSOA部会が抱く興味にも見 て取れます。ちょうどSOA部会ではSOAプラットフォーム製品となるIBMのWebSphere Business Services Fabricへの関心が高まってきたところです。ほかにも今年度1回 目のSOA部会ではSOAにまつわるガバナンスなど、様々な関心事項が取りあげられて いました。こうした意見から今年度の活動内容へと発展していきそうです。  具体的な活動内容は今後の調整次第ですが、日力氏は「今年度は手を動かしてい きたい」という考えを抱いています。「これまで部会では啓発や知識は十分研究し てきたと思います。しかし理論ではなく本当に理解を深めるためには実践が効果的 です」と日力氏。現場での豊富な経験から確かなノウハウを得てきた日力氏らしい 言葉です。今後のSOA部会ではSOA開発の擬似体験もできそうです。 ===================================== 【部会探訪:クロスメディア・パブリッシング部会】 =====================================  活動開始から丸一年経ち、クロスメディア・パブリッシング部会は2年目の活動 を開始しました。7月24日に開催した月例部会では初回ということで自己紹介や役 割分担から始めました。ほかにも部会では部会出欠や資料共有までネットで自由に 使えるツールを駆使しているため、こうしたツールの紹介や使用方法のガイダンス も行いました。  部会活動では技術系分科会が中心となりXSL-FOの実践を行いました。こうした技 術系分科会の活動は部会発足いらい初めての試みでもあります。参加者には事前に サンプルXML文書や推奨ツールが案内され、各自これらを準備したパソコンを持参 してXSL-FOを自分の手で直接体験していました。  ツールにはXSL-FO対応組版エンジンにアンテナハウス社のXSLFormatter(評価版)、 XSLTプロセッサにsaxon、XMLエディタにはOXYGENなどが推奨されました。指導役の メンバーはこうしたツールを初めて使う人でも分かるように、入手方法から使用方 法まで丁寧に解説しながら進めていました。  これまで当部会活動はマーケティング的な話題や研究などが多かったですが、技 術分科会のように具体的な実践方法の紹介や体験をすることにも時間を割いていく ことになりそうです。  また当部会ではクロスメディアエキスパート認証制度の勉強会も行っています。 この認証制度はJAGAT(日本印刷技術協会)主催のデジタルメディア制作のディレ クターを認証する制度です。勉強会の甲斐もあり、部会からは過去に優秀な成績で 合格した人も何人かいます。  さらに今後の注目の話題には8月実施予定の「クロスメディア交流会」がありま す。これはXMLコンソーシアムのクロスメディア・パブリッシング部会の拡大部会 で、JAGAT(日本印刷技術協会)にも参加を募っています。珍しい試みなので部会 メンバーでなくてもクロスメディアに興味があればぜひ参加してみてください。 ◆クロスメディア交流会 http://www.xmlconsortium.org/wg/crossmedia/070821-wg-crossmedia.pdf 日時:2007年8月21日(水)15:00〜 場所:日立システムアンドサービス ※上記URLには申込期限が「8月10日」とありますが、これ以降も受け付けます。 @話題の用語: XSL-FO(XSL Formatting Objects )−−−−−−−−−−−−−  スタイルシート技術(XSL)の構成要素の1つで組版のためのマークアップ言語。 Webページを想定したHTMLとCSSと対照的にXSL-FOでは紙や印刷物を想定している。 2006年12月にXSL-FOを含むXSL 1.1がW3Cの勧告となった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ===================================== 【活動実績:2007年7月】 ===================================== ◆7月11日(水):部会紹介セミナー ◆7月12日(木):部会リーダー会、運営委員会 ◆7月17日(火):内部統制勉強会 ◆7月19日(木):SOA部会+BI研究部会 ◆7月24日(火):クロスメディア・パブリッシング部会 ◆7月25日(水):Webサービス実証部会 ◆8月 6日(月):関西部会 ◆8月 7日(火):内部統制勉強会 ◆8月 8日(水):クロスメディア・パブリッシング部会 ◆8月 9日(木):ユビキタスWeb部会 ◆8月 9日(木):XMLDB部会 ===================================== 【今後の予定】 ===================================== [公式イベント] ◆8月21日(火):  クロスメディア・パブリッシング部会およびクロスメディア交流会  (日立システムアンドサービス) ◆8月23日(木):セキュリティ部会+Webサービス実証部会(東京エレクトロン) ◆8月24日(金):SOA部会+BI研究部会(会場調整中) ◆9月13日(木):部会リーダー会、運営委員会(日立製作所) ※詳細はコンソーシアムや部会からの案内をご確認ください [関連イベント] ◆2007年8月27日(月)〜29日(水)  ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2007 (協賛)  http://ses2007.cs.shinshu-u.ac.jp/ ◆2007年9月13日(木)〜14日(金)  Modeling Forum 2007(後援)  http://www.idg.co.jp/expo/mdl/ ===================================== 【運営委員会から】 ===================================== ◆入門セミナーを秋に予定しています  「XMLコンソーシアムセミナー(入門編)」を9月中旬から10月中旬にかけて予定 しており、現在準備中です。XMLや関連技術の入門となる解説を予定しています。 詳しい日程が決まり次第、案内を差し上げますのでいましばらくお待ちください。 ◆Weekの発表資料をWebサイトで掲載しています  XMLコンソーシアムWeek、総会、関西Day、5月から6月にかけて開催したイベント で配布した資料をXMLコンソーシアムのWebサイトにアップロードしました。資料を ダウンロードするには会員専用のIDとパスワードが必要です。  セミナー情報 2007年度  http://www.xmlconsortium.org/seminar07/index07.html ◆メルマガの感想をお聞かせください  XMLコンソーシアムでは、皆さんへの広報手段としてメルマガをより一層活用し ていきたいと考えております。メルマガに関しまして、ご感想/ご要望等がござい ましたら、ぜひお寄せください。 ===================================== 【編集後記】 =====================================  夏になると雷や台風が増えてきます。天気が気になってくると気象情報のWebサ イトを開くのですが、近年では情報の伝達が早く、より便利に見ることができるよ うになっています。特に地震情報では地図情報のWebサービスと組み合わせること もあり、気象情報のWebサービスは日々進化していると感じます。便利で手早い情 報伝達が実現することで防災に役立つことを願うばかりです。 ===================================== 【このメールマガジンについて】 ===================================== なお、当メールマガジンはXMLコンソーシアム会員を対象に発行しております。 転送する場合は社内に限定するなど、ご配慮をお願いいたします。 次回以降の配信先の変更や追加、および要望はXMLコンソーシアム事務局まで ご連絡ください。 発行人:鶴保征城 編集人:加山恵美 XMLコンソーシアム:http://www.xmlconsortium.org/ 事務局宛てメール :mailto:xmlcons@fsi.co.jp 〒130-0022 東京都墨田区江東橋 2-19-7 富士ソフトビル Tel:03-5600-6205 / Fax:03-5600-6431 Copyright(C) 2007 The XML Consortium =====================================