===================================== XML Consortium News X M L コ ン ソ ー シ ア ム ニ ュ ー ス 2007年9月号(2007年9月10日発行) =====================================  先月は日本の最高気温の記録を更新するほど、とても暑い日が続きました。今月 になりようやく涼しくなりつつありますが、XMLコンソーシアム活動はいよいよ本 格的に「熱く」なってきます。 メールマガジンの配信先については末尾の案内をご覧ください。 ===================================== 【目次】 ===================================== ◆イベント予告:XMLマスター勉強会と初心者向け入門セミナー ◆インタビュー:Webサービス実証部会・松山憲和氏(PFUアクティブラボ) ◆部会探訪:XMLDB部会 ◆活動実績(2007年8月) ◆今後の予定 ◆運営委員会から ===================================== 【イベント予告:XMLマスター勉強会と初心者向け入門セミナー】 =====================================  今後開催する予定のイベントを2つ、紹介いたします。  これからXML技術を学ぼうとする方には絶好の機会です。ぜひご参加ください。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− XMLマスター勉強会<ベーシック 直前対策セミナー>(9月27日) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  XMLマスター勉強会を9月27日に開催いたします。  「XMLマスター」とはXMLの技術認定制度です。ベンダーに依存しない中立的な試 験で、「ベーシック」と「プロフェッショナル」の2レベルで構成されています。 2001年から始まった新しい制度であるにも関わらず、今年8月には資格取得者が1万 5千人を超えました。IT系サイトの調査では「エンジニアが将来取得したい資格」 として上位にランクインするほど人気のある資格です。  今回の勉強会は「ベーシック」の取得を目標として簡単な解説の後に模擬試験を 行います。しかし単に試験合格に必要な知識をつめこむだけではありません。XML の基礎的な考え方を示し、実務にも十分役立つ内容となっております。過去に実施 した勉強会では受講者からは「説明も分かりやすく大変満足のいく内容」、「XML の仕様だけでなくその背景の考え方など参考になった」と高い評価をいただいてお ります。  本勉強会に出席された方にはXMLマスター試験を優待価格で受験できるチケット をお渡しいたします。今年度におけるベーシック編の勉強会は今回1回きりの開催 となります。受験を検討なさっている方はぜひ参加なさってください。なおプロ フェッショナル編については別途計画中です。 ◆XMLマスター:ベーシック 直前対策セミナー 開催概要 日時:2007年9月27日(木) 13:30〜18:00 (受付開始13:00) 会場:大森ベルポートA館 13F (株)日立製作所 来客コーナー    東京都品川区南大井6丁目26番2号    http://www.omoribellport.com/about/map.html ◆XMLマスター勉強会<ベーシック 直前対策セミナー>のご案内  http://www.xmlconsortium.org/wg/xmlmaster/070927-info.html ◆XMLマスター(オフィシャルサイト)  http://www.xmlmaster.org/ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 初心者向け入門セミナー(10月3日) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  初心者やこれからあらためて勉強し直す人向けに、XMLの基本と概要を紹介する 入門セミナーを10月3日に開催いたします。  これは毎年XMLコンソーシアムが新年度を迎えた後に実施している恒例のセミナ ーです。XMLで知っておくべき基本から最新動向まで、XMLコンソーシアムで活躍 しているメンバーが解説いたします。 ○XMLと関連技術全般  講師:エバンジェリスト 小林茂氏(日本ユニシス) ○SOA入門  講師:SOA部会リーダー 日力俊彦氏(日本アイ・ビー・エム) ○XMLDB入門  講師:XMLDB部会リーダー 加藤哲義氏(ジャストシステム)  近日中に詳しいご案内を送付いたしますが、開催概要は以下の通りです。 ◆初心者向け入門セミナー 開催概要 日時:2007年10月3日(水) 会場:株式会社日立システムアンドサービス 品川本社    東京都港区港南2-18-1 JR品川イーストビル 20階ホール    http://www.hitachi-system.co.jp/j_profile/map_honsya.html ◆初心者向け入門セミナーのご案内  http://www.xmlconsortium.org/seminar07/071003/071003-info.html ===================================== 【インタビュー:Webサービス実証部会・松山憲和氏(PFUアクティブラボ)】 =====================================  今回はWebサービス実証部会リーダーの松山憲和氏(PFUアクティブラボ)に お話を聞きました。松山氏はXMLコンソーシアムの活動に長く関わっています。メ ンバーとの交流に積極的なリーダーであり、技術啓発の先頭に立つエバンジェリス トでもあります。  普段の業務はソフトウェア製品開発が中心です。最近は、Webサービス技術とリッ チクライアント技術を全面的に活用した文書管理のパッケージを開発しています。 開発者として長い経験を持ち、ここ7年ほどはプロジェクトマネージャとしてプロ ジェクトを統括する役割を担っています。  生粋の開発者であり、新しいIT技術の情報収集に常にアンテナを張っています。 この情報収集力がXMLコンソーシアムとの出会いをもたらしたのでしょう。「XMLコ ンソーシアムの存在を知ったのはXMLの情報収集がきっかけだと思います」と話す 松山氏、その時はまだXMLコンソーシアムが立ち上がる前でした。松山氏はXMLコン ソーシアムを創立記念総会から参加しているそうです。  設立当初の様子を松山氏は「当時は『XML』がとても注目を浴びていたころで、 私が最初に参加した応用技術部会はメンバーが100人ほどいる大所帯でした。これ がいくつかのサブワーキンググループに分かれおり、私は興味のあったWebサービ スに関係するものにサブリーダーとして参加しました」と話しています。この後に リーダー交代があり松山氏がリーダーに就任し、この松山氏率いるグループが現在 のWebサービス実証部会へと発展してきました。  Webサービス実証に関わる活動内容や目的に目をやると、年々着実に進化してき たことがわかります。最初は四則演算というシンプルなものから始まりました。次 にNewsMLやTravelXMLへと発展し、2005年には愛知万博を舞台とした大規模なWebサ ービス実証実験を成し遂げました。目的も「Webサービスの体験」から次第に本格 さを増し、近年では「実ビジネスを想定した実装」を視野に入れてビジネス面での 効果も考察するようになっています。  最近のWebサービス実証部会では、Webサービスのさらなる発展形としてWebOSに 着目しています。松山氏は「部会の大きな目標としては、3〜5年後に実用化される 技術の研究と実証を目指しています。最近では技術発展のサイクルはさらに速くな り新出技術が頻繁に登場していますが、部会では現実的かつ実用的な先進技術に焦 点を当てていきたいと考えています」と話しています。  ところで、部会活動をこれほどまで長く続けられるのはなぜでしょうか。松山氏 は「部会では普段の業務とは違う刺激があります。特に私の職場は石川県にあるの で、部会で東京に来ていろんな話を直接聞けるのは貴重な機会となっています」と、 メンバーとの交流や刺激が活動意欲につながっているとのことです。  業務経験で培ったスキルが部会活動に活かされ、部会活動で得た情報や刺激が業 務に好影響をもたらされるなど、いい好循環を生んでいるようです。 ===================================== 【部会探訪:XMLDB部会(8月9日)】 =====================================  8月9日にXMLDB部会は月例部会を開催しました。部会前半は部会内セミナーとい う形で2社からXMLデータベース最新動向の発表がありました。1つはIBMのDB2 Viper2で、DB2 9の次期バージョンにあたります。当日は特にXML機能(pureXML) を中心に新機能や拡張する機能が紹介されました。なおViper2は今年6月にオープ ンベータがダウンロード開始となったばかりで、どこよりも先取りした貴重な話で した。  もう1つは日立製作所からHiRDB Version 8です。こちらも今年8月に最新リビジョ ンV8.2をリリースしたところで、最新の話題が盛りだくさんでした。HiRDBはこの V8.2からXML文書をそのまま格納できる(ネイティブXML)ようになっていることが 特徴となっています。当日はHiRDBの歴史からネイティブXMLのメリットなどが紹介 されました。  以降は本格的な部会活動となりました。まずは部会リーダー・サブリーダーの互 選です。リーダーは勉強会の時から中心的な存在となり皆を率いてきた加藤哲義氏 が就任しました。  次に今年度の活動内容の検討です。技術系とマーケティング系の2つのサブグル ープに分かれ、参加者の興味を中心に活動内容を検討しました。マーケティング系 はXMLDBの市場調査としてアンケートや部会内セミナーを通じ、XMLデータベースの 適用分野を正確に把握することを目指そうとしています。技術系ではXQueryの研究 と各社のXMLDB製品比較が主軸になりそうです。後者はXMLDB製品を提供している各 社から順繰りに、特にRDBとの違いについて説明することとなりました。  XMLDB部会はテーマが技術より製品に依存しており、ここがほかの部会と違う特 徴となっています。部会を通じて多様なベンダーが顔を合わせることで、XMLDB市 場の活性化にもつながるかもしれません。リーダーの加藤氏は部会活動の魅力とし て多様なベンダーやユーザー企業との交流を挙げ、「光る本音を見いだして行きた いですね」と話していました。 ===================================== 【活動実績:2007年8月】 ===================================== ◆8月 6日(月):関西部会 ◆8月 7日(火):内部統制勉強会 ◆8月 8日(水):クロスメディア・パブリッシング部会 ◆8月 9日(木):ユビキタスWeb部会 ◆8月 9日(木):XMLDB部会 ◆8月21日(火):クロスメディア・パブリッシング部会、クロスメディア交流会 ◆8月23日(木):セキュリティ部会+Webサービス実証部会 ◆8月24日(金):SOA部会+BI研究部会 ◆8月30日(木):Web2.0部会 ◆9月 4日(火):内部統制勉強会 ===================================== 【今後の予定】 ===================================== [公式イベント] ◆9月12日(水):クロスメディア・パブリッシング部会 ◆9月13日(木):部会リーダー会、運営委員会(日立製作所) ◆9月20日(木):SOA部会+BI研究部会(会場調整中) ◆9月20日(木):XMLDB部会(日立システムアンドサービス) ◆9月26日(水):セキュリティ部会(東京エレクトロンデバイス) ◆9月26日(水):Webサービス実証部会(東京エレクトロンデバイス) ◆9月27日(木):XMLマスター勉強会(日立製作所)  http://www.xmlconsortium.org/wg/xmlmaster/070927-info.html ◆9月26日〜28日で調整中:Web2.0部会 ◆10月3日(水):初心者向け入門セミナー(日立システムアンドサービス)  http://www.xmlconsortium.org/seminar07/071003/071003-info.html ※詳細はコンソーシアムや部会からの案内をご確認ください [関連イベント] ◆2007年9月13日(木)〜14日(金)  Modeling Forum 2007(後援)  http://www.idg.co.jp/expo/mdl/ ===================================== 【運営委員会から】 ===================================== ◆XMLマスター勉強会、初心者向け入門セミナーを開催します。  本メルマガ冒頭にある案内の通り、XMLマスター勉強会、初心者向け入門セミナ ーを開催します。いずれもXMLの基本知識を把握するために役立つと思います。身 近にこれからXML技術を習得しようと考えている方がおりましたら、どうぞご紹介 ください。 ◆メルマガの感想をお聞かせください  XMLコンソーシアムでは、皆さんへの広報手段としてメルマガをより一層活用し ていきたいと考えております。メルマガに関しまして、ご感想/ご要望等がござい ましたら、ぜひお寄せください。 ===================================== 【編集後記】 =====================================  ある部会にて、ちょっとした入れ違いでメンバーが2部屋に分かれてしまいまし た。どちらの部屋で待機している人も「今回は意外と人数が少ないな」と思ってい たそうです。開始直後に気付いて合流できたものの、部会後に格好の話題となりま した。そこで名言「だってルートが違うんだもの」。ルート要素と経路(ルート) をかけたのでしょうか。「ルートが違えばスキーマが違うよね」といかにもXMLの 専門家らしい冗談で盛り上がりました。 ===================================== 【このメールマガジンについて】 ===================================== なお、当メールマガジンはXMLコンソーシアム会員を対象に発行しております。 転送する場合は社内に限定するなど、ご配慮をお願いいたします。 次回以降の配信先の変更や追加、および要望はXMLコンソーシアム事務局まで ご連絡ください。 発行人:鶴保征城 編集人:加山恵美 XMLコンソーシアム:http://www.xmlconsortium.org/ 事務局宛てメール :mailto:xmlcons@fsi.co.jp 〒130-0022 東京都墨田区江東橋 2-19-7 富士ソフトビル Tel:03-5600-6205 / Fax:03-5600-6431 Copyright(C) 2007 The XML Consortium =====================================