===================================== XML Consortium News X M L コ ン ソ ー シ ア ム ニ ュ ー ス 2008年2月号(2008年2月12日発行) =====================================  近年では指定した住所の天気や地震などの気象情報を表示するポータルサイト やガジェットをよく見かけます。気象情報が標準的なXML形式で提供されるとなる と、もっと可能性が広がりそうですね。 メールマガジンの配信先については末尾の案内をご覧ください。 ===================================== 【目次】 ===================================== ◆イベント予告:XMLマスター勉強会(2月21日)         XML1.0勧告10周年記念イベント『XML Today & Tomorrow』                               (3月5日) ◆ニュース:気象情報をXML形式で提供するための仕様策定作業を開始 ◆インタビュー:XMLDB部会・加藤哲義氏(ジャストシステム) ◆部会探訪:セキュリティ部会(2008年1月30日) ◆活動実績(2008年1月) ◆今後の予定 ◆運営委員会から ===================================== 【イベント予告:XMLマスター勉強会(2月21日)】 =====================================  XMLコンソーシアムではXML技術者育成推進委員会の全面的なご協力のもと、XML コンソーシアム会員様向けに「XMLマスター勉強会」を幾度か開催して参りました。 これまでの勉強会ではいずれも参加者から高い評価を得ております。  今回は2007年12月より受験開始となった「XMLマスター:プロフェッショナル (データベース)」試験の対策セミナーです。この試験の勉強会は今回が初めて となります。定員に限りがございますので、ご興味があれば早めにお申し込みく ださい。  なおXMLマスターとは2001年8月に始まったXML技術者認定制度で、ベンダーニュ ートラルな試験となっています。試験対象となるエンジニアからの関心・注目も 高く、認定者はすでに1万4千名を越えています。 ◆XMLマスター勉強会  <プロフェッショナル(データベース)直前対策セミナー>のご案内  http://www.xmlconsortium.org/wg/xmlmaster/080221-info.html ◆XMLマスター  http://www.xmlmaster.org/ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  XMLマスター勉強会  <プロフェッショナル(データベース)直前対策セミナー> −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 日時:2008年2月21日(木) 13:30〜18:00 (受付開始13:00) 会場:日本アイ・ビー・エム株式会社 新渋谷事業所    IBM東京イノベーションセンター    東京都渋谷区道玄坂1-12-1 渋谷マークシティウエスト18F 地図:http://www-304.ibm.com/jct09002c/isv/spc/tokyo/spc_map.html 定員:50名(先着順) 内容:  ・XMLマスター:プロフェッショナル(データベース)試験の概要とポイント  ・模擬試験  ・解答の解説とポイントの説明  ・質疑応答 講師:インフォテリア株式会社 教育部 木村達哉 様 対象者:XMLコンソーシアム会員 参加費:無料 ===================================== 【イベント予告:XML1.0勧告10周年記念イベント『XML Today & Tomorrow』                               (3月5日)】 =====================================  「XML1.0」が、W3Cより勧告されてから、2008年2月10日でちょうど10年となり ます。これを記念して、今までのXMLの進歩を振り返り、様々な業界での利用実態、 そしてXMLをベースとしたITシステムの将来像について解説するイベント『XML Today & Tomorrow』を3月5日(水)慶應義塾大学 三田キャンパスにて開催します。  本イベントでは、XML1.0勧告から先頭に立って普及に携わってきた方や、現在 最前線で利活用に携わっておられる官・民・学、そしてマスコミなど多方面から お招きした講師による講演に加え、来るべき社会においてXMLベースのITシステム が仕事や生活にどのように関わり、変革をもたらすかの討議を行いたいと思います。 日時:2008年3月5日(水) 10:00〜19:00 (受付開始 9:30) 会場:慶應義塾大学 三田キャンパス 北館2階ホール 地図:http://www.keio.ac.jp/access.html 定員:240名(先着順) 内容:  ・「XML、W3Cの歩みと今後の活動について」  ・「XML1.0勧告を振り返って」  ・「XMLトピック解説」〜SOA・Web2.0・XMLDBなど〜  ・「各業界や企業におけるXML利活用の今」  ・「XMLが拓く来るべきIT社会」 対象者:企業・官公庁のシステム導入責任者・担当者、ソフトウェアエンジニア・     製品開発者、研究者、XML(IT)ビジネスに携わっている方、     XMLに興味をお持ちの方 等。 参加費:XMLコンソーシアム会員、パートナー(後援団体)会員、学生=無料     非会員=2,000円 ※参加募集や詳しい内容が決まり次第、別途案内いたします。 ※最新情報はXMLコンソーシアムホームページにて逐次ご案内いたします。 ===================================== 【ニュース:気象情報をXML形式で提供するための仕様策定作業を開始】 =====================================  すでにプレスリリースやメールにてお伝えしている通り、気象庁とXMLコンソー シアムは気象情報をXML形式で提供するための仕様策定作業を開始いたしました。 仕様の素案は今年度末より順次一般に公表し、普及啓発を行う予定です。 ◆プレスリリース  http://www.xmlconsortium.org/release/pdf/px080201-kisyojoho-final2.pdf  本件は多くのIT系ニュースサイトにて取り上げられました。 ◆Internet Watch  「気象情報をXML形式で提供、気象庁とXMLコンソーシアムが仕様策定開始」  http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/02/01/18314.html ◆ITmedia「気象情報をXML形式で 気象庁など、仕様策定開始」  http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0802/01/news100.html ◆ITPro「気象庁、2009年度をメドに天気予報や災害警報・注意報をXML形式で提供」  http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080201/292805/ ◆ZDnet「気象情報をXML形式で提供--気象庁とXMLコンソーシアムが仕様策定を開始」  http://japan.zdnet.com/news/devsys/story/0,2000056182,20366469,00.htm ===================================== 【インタビュー:XMLDB部会・加藤哲義氏(ジャストシステム)】 =====================================  今回はXMLDB部会リーダーの加藤哲義氏(ジャストシステム)にお話を聞きまし た。加藤氏にはXMLDBと長く深くかかわってきた経歴があります。  XMLがW3Cで勧告になったのが1998年2月、その翌年には最初のXMLDB「eXcelon」 が米国のオブジェクトデータベースベンダーから登場しました。当時加藤氏はそ のマスター・ディストリビュータにいたため早い段階からXMLDBを知り、その可能 性に魅せられたそうです。いらい草分けとして日本のXMLDB市場開拓に汗を流し てきました。  現在、加藤氏はジャストシステムにてお客様の業務にXMLを適用するためxfyの コンサルティングをしています。一見XMLDBから離れたようにも思えますが、実は 今でもXMLDBに強い思い入れがあります。加藤氏は「XMLDBの良さはXMLをありのま まDB処置できる柔軟性ですが、その恩恵を直接享受できるのは開発者です。エン ドユーザーにとってはむしろインターフェースが柔らかいことがメリットであり、 それを実現できるのがxfyなのです」と話し、インターフェース側からXMLやXMLDB のメリットをエンドユーザーに訴求することを考えているそうです。  長い間XMLやXMLDBと密接にかかわってきた加藤氏ですが、XMLコンソーシアムの 活動に自ら加わるようになったのは近年です。きっかけは2006年にXMLコンソーシ アムがXMLDB部会を発足すると耳にしたことでした。長年XMLDBにどっぷり浸って いる加藤氏にしてみればXMLDB部会の発足は意外に感じたそうですが、「(XMLDB の)プレーヤーが広がり、面白くなるかな」と参加することになり、リーダーも 引き受けることになりました。  設立準備や勉強会という段階を経て、XMLDB部会は2007年度から正式に部会とな りました。約2年の活動を通じ、加藤氏はメンバーから懐かしさと新鮮さを同時に 経験しているそうです。かつて加藤氏がXMLDBに触れた時の衝撃や壁、それを今直 面している人を見て懐かしさを感じたり、逆に同じ問題に直面しても違う感想を 持つ人に新鮮さを感じたりしているとか。  「XML関連技術の研究や実践を中心とした(ベンダーニュートラルな)他の部会 と違い、XMLDB部会はベンダーの存在なしには語れません。しかし逆にベンダー各 社が一堂に会し、ユーザ、SI企業と一体となってXMLについて語り合える場となっ ているのはとても貴重なことだと思います。今後も鮮度の良い情報を発信するな どいい活動にしたいと考えています」と加藤氏は話しています。 ===================================== 【部会探訪:セキュリティ部会】 =====================================  2008年1月30日、セキュリティ部会は第7回目の月例部会を開催しました。ここ のところセキュリティ部会はWebサービス実証部会との合同プロジェクト「aPlat (Authientification Platforms)」で活動しているため、部会を同日開催していま す。冒頭に合同で事務連絡をすませた後にそれぞれの部会に分かれ、最後の1時間 半程度になると再び合流しaPlatの時間に充てています。  今年度のセキュリティ部会はOpenIDやCardSpaceなどの一元認証の規格やツール、 XAdES(XML Advanced Electronic Signatures)やOASIS DSS (Digital Signature Services)などの電子署名などの調査研究などをしています。同部会ではこうした 標準規格の研究や翻訳などを多く手がけており、加えてこれとは対照的に実践的 な製品調査も行っています。2005年9月にはWebアプリケーションの認証に関する 最新動向と関連製品を紹介するセミナーを開催したことがあり、この時は大勢の 聴衆がつめかけとても好評でした。  このたびセキュリティ部会では今後の活動案としてXMLセキュリティツール調査 が提案されました。認証や暗号を中心にXMLアプライアンスや認証関連ツールにつ いて、具体的な製品の特徴紹介や機能比較をしてみようという提案です。最初の 提案なので具体的な内容は確定していませんが、メンバー間でいろいろと検討を しているところです。当初はやや漠然としていましたが、小一時間ほど様々な意 見を出してみると少しずつやるべきことが見えてきました。まずは「文書管理」 や「システム間連携」、「財務情報」などテーマごとに必要なセキュリティ機能 を検討することになり、分担も決まりました。  セキュリティ部会の時間が終わると、次にaPlatの時間となります。今回は aPlatの発端も合わせて簡単に概要を確認するところから始め、問題点や課題を整 理しました。このaPlatとは複数のWebOSを連携しようとする時にWebOSごとに認証 が必要となることが発端にあり、スムースな連携を実現するためにどう解決すれ ばいいかがテーマとなっています。WebOS自体に改変を加えることは困難なので外 部のID連携サービス利用や認証機能を持つプロキシ開発が案として浮上しており、 様々な方策をメンバー間で検討してみました。今回はSAML(認証情報を交換する XML仕様)機能を持つ商用ツールを試すことが決まり、また一歩前進しました。 ===================================== 【活動実績:2008年1月】 ===================================== ◆1月 9日(水):内部統制勉強会 ◆1月10日(木):Web2.0部会 ◆1月17日(木):運営委員会、理事会 ◆1月23日(水):XMLDB部会 ◆1月24日(木):BI研・SOA部会 ◆1月28日(月):関西部会 ◆1月30日(水):Webサービス実証部会+セキュリティ部会 ◆2月 6日(水):XMLDB部会、Webサービス実証部会、Web2.0部会 ◆2月 6日(水):内部統制勉強会 ===================================== 【今後の予定】 ===================================== [公式イベント] ◆2月14日(木):運営委員会、理事会(インフォテリア) ◆2月13日(水):クロスメディア・パブリッシング部会(共同印刷) ◆2月29日(金):Webサービス実証部会、セキュリティ部会、Web2.0部会         (キヤノンソフト情報システム) ◆3月 3日(月):XMLDB部会(ジャストシステム) ◆3月 5日(水):『XML Today & Tomorrow』(慶應義塾大学三田キャンパス) ※詳細はコンソーシアムや部会からの案内をご確認ください [関連イベント] ◆2008年2月13日(水)〜14日(木)  Developers Summit 2008  http://codezine.jp/devsumi/2008/ ===================================== 【運営委員会から】 ===================================== ◆アンケートの結果を公表しております  2007年11月に実施いたしました「XMLコンソーシアムアンケート」の結果がまと まり、Webサイトに公開いたしました。皆様よりいただいたご意見、ご要望につき ましては、運営委員会にてよく検討し、今後の活動に反映させていこうと考えて おります。ご多忙のところ、アンケートへにご協力くださり誠にありがとうござ いました。  2007年度会員アンケート結果  http://www.xmlconsortium.org/member/open/data/080205-enq.pdf ◆メルマガの感想をお聞かせください  XMLコンソーシアムでは、皆さんへの広報手段としてメルマガをより一層活用し ていきたいと考えております。メルマガに関しまして、ご感想/ご要望等がござい ましたら、ぜひお寄せください。 ===================================== 【編集後記】 =====================================  今回の部会探訪でご報告したとおり、セキュリティ部会とWebサービス実証部会 はaPlatがあるため毎回同日開催しています。最初一緒で次に別室に分かれ、最後 にまた合流。ふと音楽の時間に習った「神田川」を思い浮かべてしまいました。 ===================================== 【このメールマガジンについて】 ===================================== なお、当メールマガジンはXMLコンソーシアム会員を対象に発行しております。 転送する場合は社内に限定するなど、ご配慮をお願いいたします。 次回以降の配信先の変更や追加、および要望はXMLコンソーシアム事務局まで ご連絡ください。 発行人:鶴保征城 編集人:加山恵美 XMLコンソーシアム:http://www.xmlconsortium.org/ 事務局宛てメール :mailto:xmlcons@fsi.co.jp 〒130-0022 東京都墨田区江東橋 2-19-7 富士ソフトビル Tel:03-5600-6205 / Fax:03-5600-6431 Copyright(C) 2008 The XML Consortium =====================================