===================================== XML Consortium News X M L コ ン ソ ー シ ア ム ニ ュ ー ス 2008年7月号(2008年7月10日発行) =====================================  数ヶ月前に鉢植えの観葉植物を株分けしました。これまでの窮屈さから開放さ れたせいか、すぐに幹のあちこちから新芽が出ています。小さな芽が毎日伸びて いく様子を見るのが楽しみです。 メールマガジンの配信先については末尾の案内をご覧ください。 ===================================== 【目次】 ===================================== ◆特集:XMLコンソーシアム Week(6月2日〜6日)、関西 Day(6月24日) ◆活動実績(2008年6月) ◆今後の予定 ◆運営委員会から ===================================== 【特集】XMLコンソーシアム Week(6月2日〜6日)、関西 Day(6月24日) =====================================  XMLコンソーシアムは6月2日から6日にXMLコンソーシアム Week、また6月24日に XMLコンソーシアム 関西 Dayを開催しました。全体の共通テーマには「XMLが支え る新たなトレンド 〜広がる情報利活用のシーン〜」を掲げ、XML周辺の最新動向 や多様化する利活用の実態を多角的に示しました。  当日のプログラムは下記URLにて公開しています。資料のダウンロードには会員 用IDとパスワードが必要です。 ◆第7回XMLコンソーシアムWeek  http://www.xmlconsortium.org/seminar08/080602-06/080602-06-prog.html ◆第7回XMLコンソーシアムWeek「関西Day」  http://www.xmlconsortium.org/seminar08/080624/080624-prog.html −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 6月2日(月) 「異業種を連携させるXMLとクロスメディア」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆基調講演 −「私の好きなXMLの魅力と可能性  〜象形文字の先祖と遭遇し、Vernaculerな世界を描出するXML〜」  月刊「ニューメディア」創刊 発行人 天野 昭 様 ◆クロスメディア・パブリッシング部会 −「新年度部会活動とメンバー募集」 −「XSL-FOを用いてJepaXを冊子誌面にレイアウトする仕組み」 −「コンテンツ表示端末と電子ペーパー」 −「W3Cへのリクワイヤメント提出について」 −「異業種クロスメディア提案〜デモ」 −「部会入会検討者オリエンテーション」  XML関連の技術はWebを前提としたものが多いですが、クロスメディアでは誌面 へもコンテンツを展開します。そこで部会では組版に対応できる規格XSL-FOを研 究し、誌面を自動レイアウトする仕組みを作成しました。部会では当初XSLTや XSL-FOの研究から始め、ついにJapaX用変換プログラム「FANTaStIKK(ファンタス ティック)」を開発し、そのデモを行いました。FANTaStIKK開発の経緯で、部会 メンバーはXSL-FOが日本の組版に合わせさらに対応すべき改善点も多く見いだせ ました。そこで今年4月には部会メンバーがW3C担当者と対面で改善提案したそう です。  またコンテンツを購読できる端末を考えると、近年ではネットワークに接続可 能なゲーム端末や、電子ペーパーを使った端末も出てきており、部会ではコンテ ンツ購読を実現する電子ペーパー端末の動向に注目しています。今後部会では電 子ペーパーサブグループを発足し、さらに研究を重ねていくことになりました。  「異業種クロスメディア提案」は部会が昨年からシミュレーションしている異 業種クロスメディア提案の「その後」です。印刷会社とIT会社に扮した登壇者が、 出版関係者に提案するという形で発表を行いました。ある雑誌のWebサイトを新設 し、誌面とパソコンと携帯を相互利用するためのものです。最新技術を効果的に 用いた事例となっていました。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 6月3日(火)  午前:「ビジネスと社会の基盤に浸透するXML」  午後:「XMLが支えるWebアプリケーション開発の新たなトレンド」 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Web2.0部会は発足当初に比べ、近年では技術から描くビジョンや利活用へと目 を向けています。冒頭は向こう5年間の市場予測と日本の特殊事情の考察から始ま り、部会が注目する新技術が次々と紹介されました。  SOAに準拠したアジャイル開発を焦点としたIBMのプロジェクトにProject Zero があります。この視点を通じてRuby on RailsやGroovyを考察しました。また近年 ではブラウザをベースとしたアプリケーションが定着しており、c2talk.net、 OnSheet、linoといったWebAPIや、操作性に優れたブラウザベースの業務アプリケ ーションを構築できるSilverlightが紹介されました。  またつい最近XMLコンソーシアムとアライアンスを組んだLinuxコンソーシアム リッチクライアント部会からは意外なXMLとリッチクライアントの親密性などがデ モを交えて紹介されました。さらにソーシャル系の話題としては社内SNSを定着さ せた経験から高利用率運用のためのポイントが解説されました。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 6月4日(水)「企業情報システム開発に根をおろしたXML、Webサービス、SOA」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆ビジネス・イノベーション研究部会 −「ビジネス・イノベーション研究部会活動紹介 〜2008、2009年度に向けて〜」 −「i*法によるサービス分析の試み」  ビジネス・イノベーション研究部会ではビジネスプロセスマネジメントからSOA のシステム構築を具体的に研究しています。サービスの利便性や再利用性の根拠 が課題となっていますが、これはサービスと言いながら、サービスを利用する利 用者の目的が考慮されていないことが原因の一つ考えられます。そこで今回はゴ ール指向分析手法としてi*法を採用し、一定の成果を得ました。ただしi*法によ りビジネスプロセス分析を補完できるかという点については、To-Beモデルの生成 には至っていないためもう少し分析を続けることになりそうです。 ◆SOA部会 −「SOA部会紹介&2007年度活動総括」 −「SOAサービス分析・設計のツボ」 −「SOA普及への条件」 −「SOAにおける利用者主体のクライアント・システム」 −「SaaS動向調査」  2007年度のSOA部会はSOAの設計と開発を体感することに重点を置いて活動を進 めてきました。「SOAサービス分析・設計のツボ」では、ビジネスイノベーション 研究部会とのコラボレーションにより、上流(i*法の活用による初期要求分析)か ら下流(サービスの分析・設計)までのSOA開発プロセスを、具体的なシナリオに 基づいて、整理し手順化しました。  また、現実のプロジェクトを見ると、SOAが普及したという実感が得られるには まだ至っていない様です。そこで、SOA普及の阻害要因や課題、導入方法と成功要 因等現実に改めて目を向けて考察をしました。現実というと、シチュエーショナ ル・アプリケーションやコンポジット・アプリケーションからマッシュアップま で、SOA環境における利用者主体のクライアント・システム動向や現状の分析もな されました。  SOAと関連してSaaSも最近注目を浴びています。総務省がASP・SaaS普及促進協 議会を2007年4月に設立するなど後押しがありますが、利用者側の見極めがポイン トとなりそうです。 ◆関西部会 −「SOA適用に向けた設計から実装まで-部会活動報告及び活動計画」 −「SOA実現に向けたビジネス戦略からつなぐアーキテクチャー設計」 −「SOA実現に向けた今どきのテクノロジーを含めた実装への挑戦」  関西部会では、2007年度は、「より参加者の“身”となる活動」を目指しまし た。活動としては、アーキテクチャや実装を理解し試すことを主軸におきながら、 部会を情報交換の場として位置づけ、テクノロジーや市場性の情報交換や、他団 体との交流による情報交換も実施いたしました。アーキテクチャや実装を理解し 試すことでは、仮想のフラワーアレンジ販売サイトの作成を通じ、ビジネスプロ セスモデリングの実施からサービス抽出までを実施いたしました。実装部分では、 プロセスワークフローや、Silverlight、Adobe AIRなどを実際に活用し、ビジネ スプロセスを実現するために新しい技術を融合させながら活動を実践されていま した。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 6月5日(木)「XMLによる企業情報の蓄積と活用」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆基調講演 −「Enterprise 2.0 で変わる企業内システム」 ◆XMLDB部会 −「XMLDB部会の活動内容と目標」 −「XMLDB市場状況アンケートの考察」 −「XMLDB利用事例集の解説」 −「XQuery/XMLDB利用のお心得」 −「使っています、XMLDB」(XMLDBベンダー・パネルディスカッション)  昨年は各種データベース製品が次々とXML機能を強化し、今年はXMLDB関連書籍 の出版が続いており、XMLDBが本格的に定着しつつあります。部会では会員アンケ ートからXMLDB市場状況を改めて考察しました。XMLDBの関心はかなり高いものの、 導入に至る前段階が多くを占めています。導入の障壁となる理由には「RDBで事足 りる」がトップにあるものの、次いでノウハウ不足を指摘する声も多く見られま す。ノウハウの普及が今後のXMLDB定着の鍵となりそうです。これと関連して部会 ではXMLDB利用事例を収集し、分析や考察を進めています。  XMLDB利用時の技術系の観点からは技術者が知っておくべき注意事項を挙げまし た。エンコーディングや整形式などXMLに関する事柄、ネイティブやハイブリッド などXMLDBの分類、またXQueryなどXMLDB必須の技術要素などです。  最後はXMLDBベンダーやユーザーを招いてのパネルディスカッションでした。冒 頭は日経平均株価にXMLDB製品の登場時期を重ね合わせ、時代背景とXMLDB製品の 変遷を振り返るところからはじまり、XMLDBの良さや活用する上でのポイントなど が率直に語られました。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 6月6日(金)「プラットフォームとしてのWebで使われるXML」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆セキュリティ部会 −「2007年度活動ハイライト」 −「認証技術調査の最新成果」 −「XMLセキュリティツールの調査活動報告」 −「セキュリティ部会活動予定」  2007年度のセキュリティ部会活動にはOpenIDやOAuthなどの認証規格や製品やツ ールの調査から製造情報連携フォーラムへの報告書作成、およびaPlatなど他部会 との連携プロジェクトなどがありました。認証技術調査報告にはOAuthに焦点を当 て、背景やプロトコルとともにSAMLやOpenIDとの比較も解説されました。またツ ールの調査ではツールの形態分類から具体的な製品の概要が紹介されました。今 後は認証一元化のより具体的な調査・実験やツールの調査を進めていく予定です。 ◆セキュリティ部会+Webサービス実証部会(WebOS間連携における認証の一元化) −「WebOS間連携における認証問題」 −「WebOS間連携における認証方法の検討状況」 −「今後の展望」  セキュリティ部会とWebサービス実証部会の合同プロジェクトではWebOS間連携 における認証の一元化を目指しています。認証の仕組みとしてSAML、OpenID、 OAuthについて技術調査を行い、適用検証の結果について報告されました。また、 WebOS間における認証一元化には、WebOSが提供する認証/認可の方式変更が必要に なるため、今後は独自WebOSを開発して研究を進めていくことになりました。 ◆Webサービス実証部会(WebOSの最新動向と開発者向け新感覚WebOSの開発) −「Webサービス実証部会活動状況のご紹介」 −「WebOS最新技術動向」 −「開発者向け新感覚WebOS『WebShell』」 −「WebShell応用アプリケーション」  Webサービス実証部会ではWebOSに関する研究を中心に活動しています。ブラウ ザ上でデスクトップ環境を実現するWebOSはWebAPIの増加やプラットフォーム化す るWebなどの周辺環境の変化もあり、各製品の方向性や戦略にも変化が見られ混と んとしてきています。また各種調査を進めようとするとWebOS改造の必要性に直面 するようになりますが、改造はやっかいなことから「いっそWebOSを作ってみよう」 ということになりました。開発されたWebOSは「WebShell(仮称)」、JavaScript ベースのCUI環境で実行します。現時点でのWebShellにてXMLの操作や簡単なアプ リケーション構築が披露されました。 ◆フューチャWebサイト構想PJ(企業のためのフューチャWebサイトとは) XMLDB部会パート: −「プロジェクトの発足経緯と目的」 −「文書コンテンツのXML化について」 −「XMLDBアクセスのための共通インターフェースについて」 −「XMLDB的、今後への展望」 Webサービス実証部会パート: −「XMLDBを活用したWebAPIの実装」 Web2.0部会パート: −「Webアプリやマッシュアップが主導するインタフェース言語の要求開発」 −「文書管理2.0マッシュアップ競演! 〜RoR組、Flash組、Silverlight組、+α」 −「クライアントで実現するより自由度の高いマッシュアップの試み」  XMLDB部会でXMLDBの実開発を通じてメリットや心得などを培おうという要望を 発端に、Webサイトのコンテンツ検索を主眼としたXMLDBの利用シーンとメリット を構想することになり、合同プロジェクトがスタートしました。プロジェクトは モデル、コントロール、ビューの3階層モデルとし、階層ごとに分担することにな りました。  XMLDB部会はモデル層を担当し、コンテンツのXML化およびデータのXMLDBへの格 納、APIの策定と実装、各XMLDB製品の貸し出しとサポートを行いました。Webサー ビス実証部会はコントロール層を担当し、WebAPIの試作と実装、また、開発した WebAPIをWebShellから呼び出すデモも行いました。Web2.0部会はビュー層を担当 し、マッシュアップクライアントを6本同時並行して開発しました。さまざまな Web開発プラットフォームにて短期間で開発できるようにしたポイントはRSSベー スのインターフェース言語を作ったことです。  この合同プロジェクトでは、TX1(東芝ソリューション)、DB2 9(日本IBM)、 NeoCore(サイバーテック)、HiRDB(日立製作所)の4製品が持ち寄られ、実証 利用しました。またアプリケーションはWebAPIを介してXMLDB他から取得したコン テンツを、6種類のプラットフォーム上で、多彩なビュー、GUIで動作させました。 聴衆は「これが元は同じデータなのか?!」と驚くほどでした。Ruby on Railsの 文書管理クライアントでは、XMLDBを更新するWebAPIにより、文書を閲覧した人の コメントがXMLDBにリアルタイムに書き込まれる様子が披露されました。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 6月24日(火)  関西 Day「企業情報システム開発に根をおろしたXML、Webサービス、SOA」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  関西 Dayでは関西部会の活動報告および招待公演としてXMLの最新トピック解説 を行いました。 ◆第7回XMLコンソーシアムWeek「関西Day」6月24日(火)開催のご案内  http://www.xmlconsortium.org/seminar08/080624/080624-prog.html <招待講演> −「SOAの真、虚(仮)」   牧野 友紀(日本ユニシス、XMLコンソーシアムエバンジェリスト)  「SOA」という用語は普及していますが、必ずしも正しく理解されているとは限 りません。SOAを語る上で欠かせない「ビジネスプロセス」や「サービス」はビジ ネスとITでは意味が異なることを意識していないためか、誤解がたまに見受けら れます。牧野氏は各種の誤解を指摘し、正しい理解を促すようにかみ砕いて解説 しました。真実とは「SOAはビジネス活動の効果を高めるために、現場の多様性を 認め長所を活かす情報システムのアーキテクチャ・スタイルである。」と述べて 締めくくりました。 <招待部会講演> −Web2.0部会「企業内に浸透しはじめたSNS、Enterprise2.0はこうなる」 −SOA部会「続・サービス設計のツボ("ツボ2")」  関西部会以外の部会からはWeb2.0部会とSOA部会が登壇しました。Web2.0部会は Web2.0の定義を再確認し、自社(日本IBM)の取り組みも交えながら企業内におけ る課題や方向性について解説しました。SOA部会は、OA機器販売業者の業務モデル をベースに、サービス分析・設計のアプローチやサービス抽出時におけるポイン トを、手順を交えて示しました。 <関西部会> −「関西部会活動報告及び2008年度活動報告」 −「SOA実現に向けたビジネス戦略からつなぐアーキテクチャー設計」 −「SOA実現に向けた今どきのテクノロジーを含めた実装への挑戦」  関西部会からの報告は東京開催のXMLコンソーシアムWeekと比べ、より詳く、よ り長く時間を取り、地元となる関西の聴衆に向けてアピールしました。  活動報告の柱となったのはフラワーアレンジ販売のインターネット出店をモデ ルにしたビジネスモデルの作成とITアーキテクチャ設計です。ビジネスとITのギャッ プを埋めるために、SOAを視野にビジネス戦略に近い上流からのモデリングを実践 することでノウハウを学ぶのが目的です。最終的には「4+1ビューモデル」(論理 ビュー、プロセスビュー、実装ビュー、配置ビューに加えてユースケースビュー) を導出し、ビジネスプロセスモデル・アークテクチャ設計はイテレーション(繰 り返し)改善が重要という結論を得ました。こうして導かれたITアーキテクチャ から、最新話題となっている技術を活用して実装に挑戦しました。試したのはプ ロセスワークフローや、Silverlight、Adobe AIRなどです。メンバーはそれぞれ の選定理由から検証後の実感や教訓を発表しました。  このほかにも関西部会では部会内の情報共有にとどまらず、大学研究室ゼミ生 など外部団体との交流も行っています。これは新たな刺激や情報を得て部会の活 性化へとつなげるためです。世の中のITや企業システムの方向性、あるいは関西 におけるITの特性などを議論したそうです。 ===================================== 【活動実績:2008年6月】 ===================================== ◆6月2日(月)〜6日(金): XMLコンソーシアム Week  http://www.xmlconsortium.org/seminar08/080602-06/080602-06-prog.html ◆6月12日(木):運営委員会 ◆6月16日(月):クロスメディアパブリッシング部会 ◆6月19日(木):BI研+SOA部会 ◆6月24日(火):XMLコンソーシアムWeek 関西Day  http://www.xmlconsortium.org/seminar08/080624/080624-prog.html ◆6月26日(木):XML設計技術勉強会(第一回)  http://www.xmlconsortium.org/wg/xmldesign/080626-info.html ◆6月27日(金):セキュリティ部会 ◆6月27日(金):Webサービス実証部会 ===================================== 【今後の予定】 ===================================== [公式イベント] ◆7月10日(木):運営委員会(東京エレクトロンデバイス) ◆7月23日(水):クロスメディアパブリッシング部会(共同印刷) ◆7月17日(木):BI研+SOA部会(日本ユニシス) ◆7月18日(金):Web2.0部会(日立ソフト) ◆7月29日(火):XMLマスターベーシック直前対策セミナー(日立 大森ベルポート)  http://www.xmlconsortium.org/seminar08/080729/080729-info.html ◆7月30日(水):セキュリティ部会(アドソル日新) ◆7月30日(水):Webサービス実証部会(アドソル日新) ◆7月31日(木):XMLDB部会(ジャストシステム) ※詳細はコンソーシアムや部会からの案内をご確認ください [関連イベント] ◆9月1日(月)〜3日(水):ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2008(協賛)  http://ses2008.naist.jp/ ===================================== 【運営委員会から】 ===================================== ◆XML利用実態俯瞰図を公開しました  XML1.0勧告10周年記念イベント「XML Today & Tomorrow」のために作成したXML 利用実態俯瞰図をXMLコンソーシアムのWebサイトにて公開いたしました。これは XMLコンソーシアム会員を対象としたアンケート結果をもとにしており、XMLの利 活用実態の一端ではありますが、ご参照いただければ幸いです。  XML利用実態俯瞰図〜XMLの利活用実態を可視化する〜  http://www.xmlconsortium.org/koukai/fukan/080623-xml-fukan.pdf ◆XML設計技術勉強会を発足し、6月26日に第1回目の勉強会を開催しました  XMLコンソーシアムではXML の普及に伴い急速にニーズが高まっている「柔軟性、 拡張性の高いXML を設計するための技術」に焦点を当てた「XML 設計技術勉強会」 を発足することにしました。早速6月26日に第1回目のXML設計技術勉強会を開催し たところです。今後は月に1度のペースで勉強会を開催していきます。2回目以降 のご案内は追ってお送りいたしますので、どうぞご期待ください。  報道発表資料:XML コンソーシアム、XML 設計技術への取り組みを強化  http://www.xmlconsortium.org/release/pdf/px080620-xmldesign-Final2.pdf ◆気象庁様に対する第2次協力プロジェクト・メンバーを公募しました  気象庁 防災情報XML化も実用仕様の順次公開の準備に向け、拍車がかかってき ました。先にご案内の通り、XMLコンソーシアムでは第2次協力プロジェクトメン バーの公募を行い、10名の応募をいただきました。いよいよ9日から新メンバー を加えた活動が開始されます。 ◆XMLマスター:ベーシック直前対策セミナーを7月29日に開催します  XMLの技術認定資格として定評のあるXMLマスター:ベーシックの直前対策セミ ナーを7月29日に開催いたします。これまでも毎回好評いただいているセミナーで す。本年度よりXMLコンソーシアム会員以外の方でも有料で参加が可能となりま した。会員であれば従来通り無料で参加いただけます。 (※申込者多数により、満席となりました。お申し込み、ありがとうございます)  XMLコンソーシアム・セミナー   〜XMLマスターベーシック 直前対策セミナー〜 のご案内  http://www.xmlconsortium.org/seminar08/080729/080729-info.html ◆メルマガの感想をお聞かせください  XMLコンソーシアムでは、皆さんへの広報手段としてメルマガをより一層活用し ていきたいと考えております。メルマガに関しまして、ご感想/ご要望等がござい ましたら、ぜひお寄せください。 ===================================== 【編集後記】 =====================================  温度と湿度を表示する卓上時計を買いました。今年はこれを見ながら空調調節 をしてみようかと思います。暑さ対策としてUSBに接続する自分専用の小型扇風機、 団扇や扇子、はたまた発熱用の冷却シートなどありますが、現状では保冷剤を手 元に置いています。今年はどのくらいの猛暑になるのでしょうか。 ===================================== 【このメールマガジンについて】 ===================================== なお、当メールマガジンはXMLコンソーシアム会員を対象に発行しております。 転送する場合は社内に限定するなど、ご配慮をお願いいたします。 次回以降の配信先の変更や追加、および要望はXMLコンソーシアム事務局まで ご連絡ください。 発行人:鶴保征城 編集人:加山恵美 XMLコンソーシアム:http://www.xmlconsortium.org/ 事務局宛てメール :mailto:xmlcons@fsi.co.jp 〒130-0022 東京都墨田区江東橋 2-19-7 富士ソフトビル Tel:03-5600-6205 / Fax:03-5600-6431 Copyright(C) 2008 The XML Consortium =====================================