GLUEによるWebサービス構築

 

Tutorial Overview

ここでは、GLUEを利用したWebサービスの公開/利用にいたるまでのTutorialを紹介する。GLUEはJavaのミドルウェアなので、javaのソースコードをコンパイル/実行できる環境であればこのチュートリアルは実行できる。このチュートリアルでは以下の項目に関して紹介する。

 

 

・インストール方法
 GLUEのインストールは非常に簡単で、環境変数を設定するだけである。

   
 

・Webサービスの発行
 GLUEではWebサービスの発行をする際に以下の2つの手段を選択できる。

 1) プログラムを作成せずに発行する方法
   「glue」 ユーティリティを利用して、javaのコードを書かずに発行する方法
 2) プログラムを作成して発行する方法
   たった2行のコードを利用するだけで、Webサービスを発行する方法

本チュートリアルでは、2) の「プログラムを作成して発行する方法」に関して紹介する。1) の方法に関しては、GLUE日本語ユーザーガイドの、「基礎->Webサービスの公開」の章を参照していただきたい。

   
 

・Webサービスの利用
 GLUEによるWebサービスの利用。ダイナミックに生成されるプロキシを利用してWebサービスを利用する。

  さて、インストールの説明をする前にチュートリアルこのチュートリアルを実行するための環境について説明をする。このチュートリアルは以下の環境で作成した。これ以降、特に説明のない場合には以下の環境で説明しているものとする
実行環境 JDK1.3.1_02
GLUEインストールディレクトリ c:\GLUE
チュートリアル実行ディレクトリ c:\tutorial

 

 

GLUEのインストール

 

GLUEはWebサービスを構築するために必要なものは、すべて含んでいる。このため単体で動作させることが可能でGLUE以外のサーバー (たとえばHTTPサーバーなど) の設定は一切いらないため、非常に簡単にインストールすることが可能だ。なお、このインストールの詳細は、GLUE日本語ユーザーガイドの「はじめに->インストレーション」を参照していただきたい。

 

この項では、下記に関して紹介する

  ・GLUEの入手方法
  ・環境変数の設定
  ・確認

    GLUEの入手方法
   

ダウンロード

GLUEはThe Mind Electricのダウンロードサイトから入手する。この際にユーザー登録が必要である。下記手順でダウンロードセンターにログインしGLUEのパッケージを入手する。

 ・ユーザー登録
 ・登録したメールアドレスに、「TME User ID」というメールが届く
 ・そのメール内に記載された「User ID」と登録時のメールアドレスで
  ダウンロードセンターにログインする
 ・ダウンロードリストが現れるので「GLUE Standard 2.3.1」をダウンロードする。
  この際に構築する環境に合わせて、「ZIP」か「TAR」選んでいただきたい

 ・まずは、GLUE 2.3.1 Standardをダウンロードしよう。

   

解凍

GLUE Standard 2.3.1はダウンロードした際に「GLUE-STD-2.3.1」という名前でダウンロードされるはずである。このファイルを適当なディレクトリに保存し、適当なインストールディレクトリへ解凍する。このチュートリアルではGLUEのインストールディレクトリを以下のように設定し、説明する。

インストールディレクトリ: c:\GLUE

解凍後のディレクトリ構成は以下のようになっている

    c:\GLUE\electric GLUEホームディレクトリ
    c:\GLUE\electric\bin GLUEユーティリティディレクトリ
    c:\GLUE\electric\lib GLUE jarファイル ディレクトリ
       
    環境変数の設定
GLUEのインストールとは、GLUEのパッケージの解凍後、環境変数を設定することだけである。GLUEのインストールに必要な環境変数の設定とは以下の3つの環境変数である。
    設定する環境変数  
    ELECTRIC_HOME

GLUE ホームディレクトリのパスを設定する。ここでは:
c:\GLUE\electric

PATH

GLUEのユーティリティディレクトリへのPATHを追加する。
ここでは: c:\GLUE\electric\bin

CLASSPATH

GLUE jarファイルディレクトリ内にある4つのjarファイルをCLASSPATHへ追加する (以下)

       
    なお、CLASSPATHへ設定するのは、GLUEを実行するために必要なjarファイルである。このjarファイルは、以下の4つであり、すべてGLUEホームディレクトリの「lib」の中に存在する。
    CLASSPATHに含める
jarファイル
 
    GLUE-STD.jar c:\GLUE\electric\lib\GLUE-STD.jar
    servlet.jar c:\GLUE\electric\lib\servlet.jar
    jnet.jar c:\GLUE\electric\lib\jnet.jar
    dom.jar c:\GLUE\electric\lib\dom.jar
       
   

上記環境変数を設定するためのバッチファイルの例を以下に記載する。利用される方は適宜、自分の環境に合わせて編集していただきたい。


環境設定用バッチファイルの例: setglue.bat

rem Windows環境でのGLUEの設定
 
rem ELECTRIC_HOMEの設定
set ELECTRIC_HOME=c:\GLUE\electric
 
rem PATHの設定。GLUEのユーティリティディレクトリを追加
set PATH=%PATH%;%ELECTRIC_HOME%\bin
 
rem CLASSPATHの設定
set CP=c:\GLUE\electric\lib\GLUE-STD.jar
set CP=%CP%;c:\GLUE\electric\lib\servlet.jar
set CP=%CP%;c:\GLUE\electric\lib\jnet.jar
set CP=%CP%;c:\GLUE\electric\lib\dom.jar
set CLASSPATH=%CP%;%CLASSPATH%
 
rem チュートリアル用に、カレントディレクトリをクラスパスへ追加
set CLASSPATH=%CLASSPATH%;.;

なお、本チュートリアルにおいて、コマンドウインドウなどを利用する場合には、上記環境変数が設定されているものとする。

 

    GLUEの動作確認
   

GLUE ユーティリティの実行

GLUEの設定がただしくされているかの確認は「glue」コマンドを実行することにより確認する。
では実行してみよう。

C:\tutorial>glue
usage: glue <arguments>

where valid arguments are:
http://host:port[/directory]
 -d document-base
 -f welcome-file
 -p[d] registry-directory storage-directory
 -r root
 -w url docBase
 -x command-file
C:\tutorial>



URL of server(s)
document base of server
welcome file
persistence mapping
registry root of server
URL and docBase for webapp
command file to execute

 

上記のように、「glue」ユーティリティの使い方が表示されればOKである。

 

    発行するサンプルクラス「Hello」について->
   

Webサービスの発行 ->

Webサービスの利用->


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