クロスメディア・パブリッシング部会 2009年度活動要綱
■活動目的
印刷出版業界で利用されているXMLを調査・利用し、XMLコンソーシアム会員と情報を共有する。さらに今後XMLを活用できる場面を検討し、結果をXMLコンソーシアムから印刷出版業界へ提示する。
XMLコンソーシアムと日本印刷技術協会(JAGAT)およびDITAコンソーシアムジャパンとのアライアンスによる具体的手段で、XML普及啓発の一端を担う。
■背景
JJAGATでは、クロスメディアエキスパート認証制度をスタートさせ、印刷出版業界において、インターネットを含む多様なメディアへ出版する知識と技術を広めようとしている。要素技術にはXMLも含まれ、メタデータの活用も現実のものとなっている。パソコンだけにとどまらず携帯端末でコンテンツを購読できるビューアが充実してきた。また、技術文書の作成現場では、国際標準DITAが注目され、DITAコンソーシアムジャパンも設立された。
キーワード:クロスメディア、XSL-FO、DITAなどのドキュメントに関するフォーマットおよびメタデータ、クロスメディア・マーケティング、携帯端末
■活動内容
マーケティング系SG、技術系SGのふたつのSG(サブグループ)で活動を行う。
下記を円滑に進められる方法をメンバーと検討しながら実現させていく。
1.JAGATとのアライアンス活動(クロスメディア普及啓蒙と人材交流)
・当部会主催、JAGAT後援「クロスメディア交流会」の開催
(定例イベント化:年1回 2010年2月予定)
・JAGAT共同セミナーの企画
(新規テーマ:年1回のオープン形式のセミナー)
・JAGATクロスメディアエキスパート試験への受験奨励(継続テーマ)
2.DITAコンソーシアムジャパンとのアライアンス活動(フォーマッティングの研究)
・DITA/Open Toolkitの勉強会の開催
・DITA文書のPDF出力ツールの検討
3.クロスメディア提案者向けに「提案ツール・提案手法」を整備
・「クロスメディア提案書」のブラッシュアップ
(継続テーマ:外部の意見を取り入れながら適宜実施)
4.クロスメディア関連技術・システム・サービスの調査
(継続テーマ)展示会レポート:詳細未定
5.印刷出版業界におけるXML技術の研究
・XSL-FOならびにXSLT2.0の調査研究。
・「拡大教科書」作成補助のためのXMLおよび周辺技術の研究およびツール開発
■重点施策
教科書バリアフリーを事例に、印刷出版業界におけるXML技術の適用の可能性を検討し、利活用の形態を提案する。
■活動方法・報告・成果物
・ メンバーによる月例ミーティング開催。14:00-18:30
・ JAGATクロスメディア研究会との交流会(拡大部会形式)
・ 企業見学、展示会見学ツアー
・ 必要に応じて、JAGAT、DITAコンソーシアムジャパン、XSL-FO製品ベンダー等と情報交換・意見交換を行う
・ クロスメディア提案書のブラッシュアップ
・ 部会成果発表会(XMLコンソーシアムDay/Week等)での成果発表
■ 会員メリットおよび、期待する参加者
・ 印刷出版業界との交流を通じて業界知識を得ることができる
・ XMLの応用方法を習得することができる
・ 参加メンバー間の情報交換、人的ネットワークの確立
・ XSL-FOおよびXMLインスタンスのマルチユースについて,実践的な知識が得られる
・ 期待する参加者(下記ひとつで十分です):
印刷出版業界に関連する方もしくは興味のある方
自ら作業することを厭わない方
XSL-FOおよびXSLTの知識を身につけたい方,もしくは基礎知識をお持ちの方
提案書などの執筆に協力できる方、絵図の描画が上手な方
交流会やセミナーの企画運営を通じて、業界間(出版・印刷・IT)の交流を積極的に推進し、対外的にアピールして頂ける方。
■[参考]活動に際して意識する対立軸
期 |
技術系SG/マーケティングSG |
2009年度上期 |
XSL−FO勉強会、DITA/OpenToolkitの |
|
クロスメディア交流会、拡大教科書へのXML技術適用の検討 |
2009年度下期 |
XSL−FO勉強会、DITA2PDF変換ツールの検討、Apache CocoonのFANTaStIKKへの応用、拡大教科書へのXSL-FO適用の検討 |
|
クロスメディア提案のまとめ、XML技術適用の拡大教科書への適用提言 |