XMLコンソーシアム

 

3.2 ノン・プログラミング・マッシュアップ・ツールの紹介

Yahoo!pipeshttp://pipes.yahoo.com/pipes/

RSSフィードから得られるデータに対してキーワードなどでフィルタリングを行い、

新たに加工したRSSフィードとして出力するマッシュアップツール。日本語のフィルタリングがうまくいかない場合もあるようである。尚、利用には米ヤフーのIDが必要。

 

Yahoo!pipesを使ってみる

Yahoo!pipesは「InternetExplorer6」では利用ができないようである。今回はFirefox2.0.0.3を利用することにする。

 

米ヤフーにアカウントを作成し、Yahoo pipes!のサイトにログインすると次のような画面に遷移する。

image001.png

 

 


 

この画面にある「create a new pipe」をクリックすると作成画面に遷移する。

image003.png

 

 

今回は以下のような流れで新たなRSSフィードを作成してみる。

@“教えてgoo”にて検索したいキーワードで検索しRSSフィードを作成。(今回は2つ作成)

A作成したRSSフィードに対し、Filterを用いて絞込み。(今回は日本語でのフィルタリングが可能であった)

BUnionにて結合。

C出力

途中、各モジュールにおける処理を確認するためにはモジュールをアクティブし、下のフレームにある「Debugger」にて「reflesh」をクリックすることで結果を確認することができる。(モジュールがアクティブになると該当のモジュールがブルーからオレンジに変わる)

 

image005.png

 

作成したものを「Save」にて保存し「Pipe Preview…」にて動作を確認してみる。

image007.png

 

 

 

作成したRSSを画面の下のほうにある「Get as RSS」からリンクのURLをコピーし、普段利用しているRSSリーダーに登録すれば、Yahoo!pipesにログインしなくても結果の参照可能である。

 

 日本製ノンプログラミングツールでは「Ajax Builder」(http://www.hows-ajax.jp/ab/index.html)がある。AjaxBuilderは、GUIのインターフェイスのみでAjaxアプリケーションの構築ができるソフトウエアである。「Yahoo!pipes」同様、プログラムコードを記述することなく、スプレッドシートやGoogleMapの埋め込みを可能にしている。尚、評価版(機能制限版)は製品版サイトからダウンロードが可能である。

 

 

Saasにおける開発環境

 

SalesforceApex(http://www.salesforce.com/jp/)

Salesforceでは「Appexchange」プラットフォーム上で動作するアプリケーション開発するサービスを提供しており、これを「Apex」というプラットフォーム名で提供している。(Appexchange」はSalesforceCRMサービス上で利用できるアプリケーション共有プラットフォーム)

Apex」プラットフォームではAjax.NetJavaを利用してAPIが利用できるだけでなく、今後トランザクション処理も可能にする「Apex言語」が提供される予定である。(20073月時点)現在はDeveloperアカウントの登録と「Apex Code Developer Preview Program」の登録をすると資料等が参照できる。(Apex Code Developer Preview Programhttp://wiki.apexdevnet.com/apexcodepreview/register.html

Apex言語」はJavaに似た言語であり、資料を参照した限りでは普段Javaを利用しているエンジニアであれば利用のためのハードルは低いと思われる。

 

NetSuiteSuiteFlex(http://www.netsuite.co.jp)

SuiteFlexとはNetSuiteをカスタマイズするための開発プラットフォーム。「SuiteBuilder」「SuiteTalk」「SuiteScript」の3つで構成されている。

http://www.netsuite.co.jp/portal/jp/products/suiteflex/main.shtml

SuiteBulderはプログラムコードを記述せずにクリックのみでコンフィグレーションやカスタマイズが可能な環境を提供している。SuiteTalkSimple Object Access Protocol(SOAP)によるウェブサービスAPIを採用し、外部のシステムとのやり取りを可能とする。SuiteFlexJavaScriptを利用して、NetSuite用のアプリケーションを開発することが可能である。

 


本頁の著作権:
Copyright (c) XML コンソーシアム 2007 All rights reserved.
Copyright (c) 株式会社NTTPCコミュニケーションズ 2007 All rights reserved.

  「エンタープライズ・システムのためのWeb 2.0」目次に戻る